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パロアルトネットワークス、CDRとCNAPPを統合したクラウドセキュリティの新バージョン「Cortex Cloud 2.0」を発表
2025年11月20日 08:00
米Palo Alto Networks(以下、パロアルトネットワークス)は現地時間10月28日、リアルタイムクラウドセキュリティ「Cortex Cloud」の新バージョンとなる「Cortex Cloud 2.0」を発表した。
Cortex Cloud 2.0は、CDR(クラウド脅威の検出・対応)とCNAPP(クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム)を統合した次世代プラットフォームで、自律型AIエージェント、再設計されたクラウドコマンドセンター、パフォーマンス最適化CDRエージェントが含まれる。
新たに発表したCortex AgentiXは、エージェントがワークフローを自動化することで、セキュリティ担当者がより付加価値の高い業務を担えるようにする。12億件の実環境データで訓練されたこれらのエージェントは、複雑なセキュリティ問題を数分で自律的に調査・解決し、クラウドリスクを低減する。エンタープライズレベルのガードレールにより、自動化されたアクションは常に企業プログラムのポリシーや慣行に沿って実行される。
刷新したコマンドセンターは、クラウド資産、重大なリスク、アクティブな脅威に関する洞察を提供し、マルチクラウド環境全体を簡潔かつ洗練されたビューで表示することで、セキュリティチームを最適な修復ワークフローへと導くとしている。
Cortex CloudのCDRエージェントに新たに搭載されたパフォーマンス最適化モードは、ワンクリックで起動でき、最大50%のリソース消費削減を実現しながらリアルタイム保護を提供する。組織は、アプリケーションのパフォーマンスとセキュリティ要件に適合した防御を広範に展開できる。
また、8月に提供を開始したアプリケーションセキュリティポスチャ管理(ASPM)モジュールにより、開発者はコード内の脆弱性を発見・修正できる。本番環境での問題修正に比べてコスト効率が高く、10倍の速度を実現するとしている。
Cortex Cloudは全世界で提供を開始しており、バージョン2.0への自動アップグレードは2026年前半を予定している。