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NEC、ホテル向け基幹業務サービス「NEHOPS+」を2026年度に提供開始
直感的な新UIとクラウド化で「おもてなしの高度化」と「業務効率化」を両立
2025年11月19日 15:24
日本電気株式会社(NEC)は18日、ホテル向けの基幹業務サービス「NEHOPS+(ネホップス・プラス)」を2026年度より順次提供開始すると発表した。
「NEHOPS+」は、宿泊管理、顧客管理、売上・売り掛け管理など、ホテル業務の標準化や効率化を支えるホテル基幹業務システムで、約1000軒のホテルに導入された実績を持つ「NEHOPS」をリニューアルしたクラウドサービスである。
オブジェクト指向UIデザイン手法を採用して画面デザインを全面的に刷新しており、目的の情報や機能にすぐアクセスできるようにした上で、ドラッグ&ドロップ、画面分割表示などによって直感的な操作性を実現しているという。これにより、初心者は迷わず操作できる一方で、従来のショートカットキー操作が踏襲されるため、熟練者も作業効率を維持できるとした。また英語にも対応し、外国人スタッフなど、多様な人材が働きやすい環境を実現するとしている。
また、ホテル運営に欠かせない決済、CRM、モバイルキー、セルフチェックイン機、PBXなどで他システムと連携するための標準APIを整備している点が特徴で、国際標準の「HTNG Express」規格への準拠も視野に入れているという。
さらにクラウドサービスであるため、場所を問わず業務が可能。フロントだけでなく、バックオフィス、ロビー、客室、廊下などからPC、タブレット端末、スマートフォンを通じてシステムにアクセスできるため、例えば、清掃スタッフがその場でルームステータスを更新したり、ロビーでのシッティングチェックインを実施したりと、柔軟な対応が可能になり、おもてなしの高度化と業務の効率化を両立するとした。
自宅や出張先からの利用にも対応するが、「セキュリティ・バイ・デザイン」の考え方に基づいて企画段階からセキュリティを組み込んだ設計を行っており、場所を問わない柔軟な働き方と高い安全性を両立できるとした。具体的には、NEC独自の専用ブラウザ上で提供され、私用端末での利用を禁止するとともに、キャッシュデータや閲覧履歴を端末に残さず、機密情報の漏えいや不正アクセスを防止するとしている。

