ニュース
CTCとボッシュSDS、SAP S/4HANA Cloud Public Editionを活用した製造業のDX/GX支援で協業
2025年10月15日 15:31
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)とボッシュグローバルソフトウェアテクノロジーズ株式会社のビジネスユニットであるボッシュソフトウェアデジタルソリューションズ(以下、ボッシュSDS)は14日、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」の活用に向けた取り組みで協業すると発表した。技術継承やシステムの老朽化などの課題を持つ製造業を中心にソリューションを展開するとしている。
SAP S/4HANA Cloud Public Editionは、標準仕様による統一された業務プロセスの導入を可能とし、部門間の連携や情報共有を促進するクラウドERP。APIを活用した外部システムとの接続により、企業全体の業務最適化と変化に強い経営基盤の構築を実現するという。
今回の協業では、ボッシュSDSがインドおよび東南アジア地域の製造業向けに展開してきたSAP S/4HANA Cloud Public Editionのテンプレートと、CTCが保有する導入全工程をサポートするテンプレート「Figues Starter」を組み合わせ、日本の法制度、会計基準、商習慣、帳票形式などに柔軟に対応できるERPの導入や運用を支援する。
CTCは、テンプレートの適用からAPI連携、開発、運用までを一貫して担い、標準化された業務プロセスを維持しながら、導入企業の特殊要件やAIによるデータ分析にも対応し、拡張性と保守性に優れたERPの導入を実現するとした。
加えて、ボッシュSDSのグローバルでの導入実績を持つ製造業向けDX(デジタルトランスフォーメーション)/GX(グリーントランスフォーメーション)支援ソリューションに、CTCの国内導入に関するノウハウを加え、国内の企業に最適化して提供する。例えば、設備の稼働状況の監視による予防保守や、サプライチェーン全体のエネルギー使用量の可視化、工場のグリーン化支援などの取り組みを推進するとのこと。