キヤノンITS、レガシーシステムのマイグレーションをワンストップでサポートする「PREMIDIX」を提供

　キヤノンITソリューションズ株式会社（以下、キヤノンITS）は30日、企業のアプリケーション資産を活用したDX推進を支援する取り組みとして、アセスメントから保守／運用までをワンストップでサポートするマイグレーションサービス「PREMIDIX（プレミディックス）」を提供開始した。

　キヤノンITSでは、メインフレームをはじめとしたレガシーシステムは、維持コストの高騰やシステムの老朽化などの課題を抱えており、貴重なアプリケーション資産をオープン環境で引き続き有効活用するマイグレーションが注目されていると説明。一方で、近年進むクラウドシフトやIT技術者不足といった状況は、マイグレーションについても例外ではなく、専門的な知見に基づいたアセスメントの実施、クラウドへの移行を前提とした計画の立案、移行先システムの保守／運用にかかる負担の軽減が、これまで以上に求められているという。

　キヤノンITSは、30年にわたって120件を超えるマイグレーションを行ってきており、今回、これまで顧客に提供してきた「マイグレーションサービス」「本番移行支援サービス」に、「レガシーシステムアセスメントサービス」と「保守／運用サービス」を加え、計画から運用までを一貫して支援する新サービスとして「PREMIDIX」を提供する。長年の経験から得た知見で、マイグレーションの計画から新システムの保守／運用の代行に至るまで、顧客の大切な資産の有効活用をワンストップでサポートする。

　提供するサービスのうち、「レガシーシステムアセスメントサービス」は、豊富な実績をもつキヤノンITSのスペシャリストが資産の調査／分析を行い、移行資産を棚卸し／最適化を支援する。現行システムの特性を詳細に把握した上で、顧客に寄り添ったマイグレーション計画を立案する。

　「マイグレーションサービス」は、多くのマイグレーション案件で積み重ねた技術と豊富なナレッジで、顧客のご要望に添った最適な資産移行を提供する。キヤノンITS独自のツールによる徹底した機械変換で品質を均一化し、テスト工数を大幅に削減。マネジメントのノウハウを多く保有しているため、マイグレーション特有の工程でもリスクの最小化を図り、プロジェクトを安定して推進できる。

　「本番移行支援サービス」は、プロジェクト終盤まで変換ツールを継続的に成長させることで100％に近い機械変換をめざし、システムの凍結期間を極小化する。また、マイグレーションのエキスパートによるスキルトランスファーやシステムテスト／移行のサポートも実施し、安心／安全／確実な本番環境への移行を実現する。

　「保守・運用サービス」は、移行後のシステムのIT環境を常に最適な状態に保つ。要望に応じて、業務アプリケーションの保守と運用も代行し、また、システムの仕様変更や機能拡張のサポート、ユーザー教育や保守担当者向けの教育も柔軟に行う。システム維持要員の高齢化／不足といった課題に対応するとともに、顧客が戦略領域にリソースを集中できる環境を提供する。

　サービスの価格は個別見積もり。