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オラクル、Google Cloudとのパートナーシップ拡大によりエンタープライズデータ全体でAIを運用可能にする手法を提供

 米Oracle(以下、オラクル)は現地時間4月22日、Google Cloudとのパートナーシップを拡大し、両社共通の顧客に対し、エンタープライズデータ全体でAIを運用可能にする新たな手法を提供すると発表した。

 このパートナーシップ拡大により、「Oracle AI Database@Google Cloud」の顧客は、「Oracle AI Database Agent for Gemini Enterprise」を通じて、自然言語を使用してこれまで以上に手軽にOracleデータを活用できる。また、Oracle AI Database@Google Cloudは新機能を追加し、より幅広い地域で利用できるとしている。

 Gemini Enterpriseの顧客は、「Google Cloud Marketplace」で入手可能になった「Oracle AI Database Agent」を活用することで、信頼できるOracleデータを操作する際に自然言語を使用でき、さらに「Oracle AI Database」のデータベース内AI機能を利用して、関連性が高く、文脈を意識した回答を得られる。顧客は、地域や製品ラインにわたる収益動向の分析など、日常的なビジネス上の質問をして、データドリブンの回答をすぐに受け取り、価格の調整や営業活動の優先度設定に役立てられる。

 いずれもSQLを記述したり、カスタムツールを作成したりする必要はなく、エージェントはデータを移動または複製することなく各リクエストを解釈し、関連性の高い問い合わせを行い、Oracleデータを管理して、明確なインサイトを提供する。また、Oracle AI Database Agentを使用すると、開発者はGoogle Cloudの「Gemini Enterprise Agent Platform」の他のAIツールと接続して、データの抽出、分析、可視化などのタスクを自動化することで、より高度なAIワークフローでOracleデータを安全に使用できる。

 また、Oracle AI Database@Google Cloudには、新たなデータベース機能とリージョンが追加された。これにより、顧客はOracle AI Database@Google Cloudを利用する際に、より多くの選択肢とロケーションから選べるようになる。

 Oracle AI Database@Google Cloudは、Asia-Northeast 1(東京)、Asia-Northeast 2(大阪)、Asia-South 1(ムンバイ)、Asia-South 2(デリー)、Australia-Southeast 1(シドニー)、Australia-Southeast 2(メルボルン)、Europe-West 8(ミラノ)、Germany Central(フランクフルト)、North America-Northeast 1(モントリオール)、North America-Northeast 2(トロント)、South America-East 1(サンパウロ)、UK South(ロンドン)、US Central 1(アイオワ)、US East(アッシュバーン)、US West(ソルトレイクシティ)の15のリージョンで利用できるようになった。また、今後12カ月以内に、Europe-West 12(トリノ)とNorth America-South 1(メキシコ)で追加のリージョン提供を予定している。

 機能面では、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)GoldenGate」により、オラクルのデータベースから「Oracle AI Database@Google Cloud」への移行を簡略化し、影響の小さいリアルタイムのデータ移動を通じて高可用性ソリューションを実装できる。また、このサービスは「Google BigQuery」との統合により、ほぼリアルタイムの分析が可能になる。まもなく一般提供されるOCI GoldenGateにより、顧客は複雑なデータパイプラインを構築することなく、ライブデータに基づいて行動できるとしている。

 また、「Oracle Autonomous AI Lakehouse」でデータの複製なしにBigQuery Icebergテーブルを直接読み取れるようにすることにより、「Google Cloud Lakehouse」に保存されているオープンフォーマットデータにシームレスにアクセスして分析できる。これにより、OracleおよびGoogle Cloud全体で分析およびAIワークロードをサポートする統合レイクハウスアーキテクチャを構築しながら、データ移動と関連コストを削減できるとしている。