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キヤノンITS、みずほリサーチ&テクノロジーズの脱メインフレームを支援

多様な言語で構成された複雑なシステムのオープン化を実現

 キヤノンITソリューションズ株式会社は8日、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社とともに、同社のメインフレームからのオープン化を、「Micro Focus Enterprise Server」を活用したリホストで実現したと発表した。

 みずほリサーチ&テクノロジーズでは、みずほフィナンシャルグループにおけるデータセンターの統廃合やシステム更改を進めており、旧データセンターから別のデータセンターへとシステムを集約する作業を進めていた。その中で、特に事務代行・証券代行業務に関するシステムは、メインフレームの保守期限が迫っているなど、継続運用の限界を感じていたため、データセンターの移行を機にオープン化させ、プライベートクラウド上で稼働させる方針に切り替えた。

 そして、マイグレーションの実績や体制で優位性があり、特にオープン環境でもJCLが使用できる「Micro FocusTM Enterprise Server」の実績が豊富である点と、提案時点からきめ細かなアセスメントを行い、移行対象となる資産の内容や規模、移行要件を細部まで把握するとともに、明確な根拠を示しながら具体的な期間やコストを考慮した移行計画を作成できる提案力を評価し、キヤノンITSのマイグレーションの採用を決定したという。

 なお、移行元であるみずほリサーチ&テクノロジーズのシステムは、COBOLやPL/Iだけでなく、アセンブラ、EASYといった言語で構築されていた複雑なシステムだったが、キヤノンITSでは、ツール変換やリライトを適材適所に組み合わせてマイグレーションすることにより、計画通りのスケジュールで脱メインフレームを実現したとのことだ。

 さらにこの移行では、オープン化による運用コストの削減だけではなく、運用に関わる要員調達の効率化にも貢献したとしている。