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Salesforce、自律型AI構築サービス「Agentforce」に従量課金型モデル「Flex Credits」など新しい価格体系を発表
2025年5月20日 10:00
株式会社セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は19日、自律型AIエージェント構築プラットフォーム「Agentforce」について、新しい価格設定を発表した。
Salesforceでは、新たな3つの主要な価格設定のイノベーションは、デジタル労働力へのシフトを加速するために、AIの大規模な導入を実現し、組織がデジタル労働力を拡大し、企業全体で戦略的かつ柔軟生のある投資を実現するとしている。
「Flex Credits」は、新しい従量課金型モデルとして、顧客に柔軟性を提供する。Flex Creditsにより、顧客レコードの更新や複雑なワークフローの自動化、ケースの解決など、Agentforceが実行したアクションに対してのみ、料金を支払うことが可能となる。これらのアクションは、それぞれ20 Flex Credits(1アクションあたり12円)しか消費しないため、投資額が測定可能で、よりAIによる価値のある成果へ直接結びつけられるとしている。
Flex Creditsは、Agentforceの顧客向けに提供を開始した。Flex Creditsの価格は、10万クレジットあたり6万円。1つのAgentforceアクションは20クレジット(12円)を消費。Enterprise Edition以上を利用する顧客は、Salesforce Foundationsにより10万クレジットを無料で利用できる。
「Flex Agreement」は、組織が人とデジタル労働力の両方を管理し、ビジネスの優先事項に応じてユーザーライセンスとデジタル労働力への投資を戦略的にシフトできるようにする。この契約により、顧客は予算を最大限に活用し、ユーザーライセンスをFlex Credtisに変換したり、Flex Creditsを新しいユーザーライセンスに変換したりして、新たな価値を生み出すユースケースを検討できる。
Flex Agreementは19日から利用が可能。詳細については営業担当に問い合わせてほしいとしている。
さらに、新しいAgentforceユーザーライセンスとAgentforce使用量が含まれるアドオンにより、企業はAIエージェントの機能をあらゆる社員へ、これまで以上に容易に提供できると説明。従業員向けのAIエージェントの使用量は無制限で、ユーザーあたり月額のシンプルな価格モデルで利用できる。SalesforceとSlackにAIがシームレスに統合されているため、企業は使用量の上限を心配することなく、あらゆるビジネスの部門でデジタル労働力を活用して、チームを簡単かつ確実に強化できるとしている。
Agentforceユーザーライセンスおよびアドオンは、2025年夏提供予定。価格については、提供開始時に発表するとしている。