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東京システムハウス、COBOLに関する問題解決を支援するサービス「AIベテランエンジニア」

 東京システムハウス株式会社は13日、COBOLの仕様書作成や、COBOLシステムの質疑応答をAIが自動で行うシステム「AIベテランエンジニア」を提供開始したと発表した。

 AIベテランエンジニアは、ベテランエンジニアに代わり、COBOLシステムの仕様書作成や質疑応答をAIで自動化するシステム。COBOLコードをアップロードすることで仕様書を自動作成できる「仕様書作成システム」と、チャット形式で相談することにより、コードの修正案提示や不具合の調査などを行える「質疑応答システム」の、2つのシステムから構成され、Google Cloudの提供する生成AI「Gemini」をベースに、仕様書やCOBOL言語のノウハウをナレッジとしたRAG(検索拡張製性)を利用して、質の高い自動応答を実現しているという。

 このうち「仕様書作成システム」は、東京システムハウスがレガシーシステムの資産分析と移行を体系化した「メインフレーム・マイグレーション・サービス(MMS)」の提供などを通じて培ってきた実績・知見を生かして、COBOLならではの仕様書構成や資産解析の指示による、最適な仕様書を作成するもの。COBOL言語に特化したプロンプトにより、プログラム構成図や業務ロジックのフローチャート、データ構造をまとめたデータレイアウトを出力するとした。

 一方の「質疑応答システム」では、チャットでシステムに関する質問や相談をすると、仕様書や東京システムハウスの持つCOBOL言語のノウハウ資料を検索し、コード修正の提案や不具合調査をしてくれるとのこと。なお、Google ChatとVertex AI Agent Builderウィジェットによるチャット画面を提供している。