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弥生、クラウド型会計ソフト「弥生会計 Next」に部門管理機能を追加 証憑管理や経費精算なども機能強化

正式リリースに向けた先行体験プログラムを提供中

 弥生株式会社は7日、製品リリース前に、先行体験プログラムを実施している法人向けクラウド型会計ソフトウェア「弥生会計Next」において、部門管理をはじめとした複数の機能を実装したと発表した。

 弥生では、次世代の業務ソフトウェアブランド「弥生 Nextシリーズ」を2023年10月に立ち上げており、その第2弾として、会計ソフトウェアの弥生会計 Nextを開発。正式リリース前に、提供中の全機能とカスタマーサポートを無料で利用できる「先行体験プログラム」を2024年10月から実施している。

 同サービスは現在、正式リリースに向けて順次機能を拡充しているが、今回は、店舗や本支店ごとに部門を設定し、部門ごとの仕訳チェック、費用や収益の把握が可能な「部門管理」機能や、弥生会計 Nextの仕訳データ・期首残高データをCSV形式でエクスポートできる機能を新たに提供する。

 また「証憑管理」がアップデートされ、証憑アップロード時に文字データを自動で読み取るようになったほか、証憑保存時に弥生会計 Nextへ明細データが自動的に連携されるように改善された。

 「経費精算」機能では、専用アプリがリリースされ、スマートフォンなどからの経費精算の申請・承認に対応。AI機能による経費タイプ予測や重複領収書の検知も可能にしている。

 このほか、特許を出願していた「かんたん開始仕訳」が認定登録され、特許証が発行された。
 「かんたん開始仕訳」は、特に新設法人に向けて、「会計知識がない方でも使える」ことと、「税法や会計基準における帳簿作成の要件を満たす」ことの両立を目指して実装された機能で、会社設立1期目の場合、設立のために準備した資金や、開業にかかった経費などの取引を「創立費」「開業費」などで帳簿付け、仕訳を作成する必要がある。この機能では、必要事項をできるだけシンプルな質問に変換し、対話形式のUIにすることで、最低限のステップで会計業務を開始できるとのことだ。