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キヤノンITS、より迅速なアプリのリリースに対応したローコード開発基盤「WebPerformer V2.7」

開発したWebアプリをコンテナ上で稼働可能に

 キヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)は25日、ローコード開発プラットフォーム「WebPerformer」において、開発生産性向上とリリーススピードの強化などを行った新版「同 V2.7」を、同日より販売開始すると発表した

 WebPerformerは、Webシステムを素早く開発できるローコード開発プラットフォーム。直感的な開発、素早いリリース、自動生成による品質の均一化などにより開発期間を短縮できるほか、システムを利用するビジネス部門と開発部門との共創型開発を実現し、ビジネス環境の変化にも柔軟に対応したシステム構築を行えるという。

 今回の新版では、業務システムを迅速にリリースし円滑に運用できるよう、WebPerformerで開発したWebアプリケーションをコンテナ上で稼働できるようにした。これにより、OSやインフラへの依存を最小限に抑え、開発環境から本番環境間へのリリーススピードを向上させるほか、オンプレミスやクラウドなど、異なる稼働環境間での移行を容易に行えるとのこと。

 また、コンテナを管理するオーケストレーションツールを活用すれば、Webアプリケーションの負荷状況に応じてオートスケールする運用が可能になるため、例えば年末調整時の人事ポータルで負荷を分散させるといった、スケーラブルな業務システム運用が可能になるとした。

 さらに今回は、UI/UXの向上を目指し、SPA(Single Page Application)のWebアプリケーション開発効率を高める新機能も追加した。具体的には、SPAのWebアプリケーションを開発するための既存機能「UIエディタ」機能を強化し、Webアプリケーションにおける画面項目やボタンの動的制御機能、ダイアログ画面の表示機能などを追加している。

 このほか、ワークフローシステムを構築するツール「WebPerformerWf」と、キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)の提供する、電子帳簿保存法に対応しながら業務のデジタル化を加速する書類保管クラウドサービス「DigitalWork Accelerator」との連携が可能になった。これにより、WebPerformerWfで申請・承認を行った請求書や領収書などの電子取引データをシームレスに連携し、検索要件を担保した形での長期保管を実現するとのこと。

 価格(税別)は、自社システム開発で利用可能なライセンス「WebPerformer ユーザライセンス」が360万円(最小構成3ライセンス)から。また、第三者向けシステム開発でも利用可能な年間利用方式のSIベンダー向けライセンス「WebPerformer SI開発ライセンス」が150万円(最小構成2ライセンス)から。