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キヤノンITSのローコード開発サービス「WebPerformer-NX」、さまざまなアプリや機能のサンプルを提供する新機能

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、ローコード開発プラットフォーム「WebPerformer-NX」において、さまざまなアプリケーションや機能のサンプルを提供する「アプリライブラリ」機能を、12月24日にリリースすると発表した。

 WebPerformer-NXは、デザイン性に優れたUI部品群を組み合わせることで、利便性の高いアプリケーションを容易に開発できる、クラウド型のローコード開発プラットフォーム。複雑な業務ロジックの開発には、多くのエンジニアが実装可能なJavaScriptを採用しているため、製品習得にかかる期間を短縮するとともに、ほかのローコード開発ツールを使用している場合でも切り替えを容易に行えるという。

 今回提供するアプリライブラリは、キヤノンITSが用意した、すぐに利用できるアプリケーションのサンプルや、利用企業が作成したアプリケーションを保管/公開する機能。格納されているアプリケーションや機能を、必要に応じてサンプルとして選択・活用できるため、利用者は明確なイメージを持ってサービスを構築できるとした。

 また、開発者自身が作成したサンプルを「アプリライブラリ」にアップロードしてチーム内に共有し、標準とするコードの記述方法として利用するといったことも可能になるとのこと。

 こうした機能を活用することで、例えば開発者は、特定のボタンやメニュー、画面遷移などをサンプルから選択し、自身の開発環境に必要な機能を効率的に追加できる一方、業務部門側でも、ユーザー登録やログイン機能、商品の表示・購入手続きなどにおいて、実際のサンプルのアプリケーションを見ながら、サービスに必要な機能や画面遷移を検討できるとしている。

 加えて、チーム開発に必要なリポジトリのバージョン管理機能や、ワークフロー機能の改善なども行われたとのことだ。

 WebPerformer-NXの価格は、月額14万円(年間契約)から。新機能のアプリライブラリは標準機能として利用できる。

 なお今後は、生成AIの技術を活用してWebPerformer-NXの使い方に関する質問をチャットベースでガイドするサービスや、一部記述が必要となるソースコードを提案する機能のリリースを2025年春ごろに予定している。