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興陽電機、監視カメラ映像の記録システムをパナソニックISのクラウドサービス「Cameleo」にリプレース

既存の38台分を含め、48台のカメラからの映像を一元管理

 パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(パナソニックIS)は23日、興陽電機株式会社が、クラウドカメラサービス「Cameleo」を採用したと発表した。興陽電機では、拠点ごとに設置したローカルのレコーダーに記録する仕組みをクラウドサービスに移行したことで、運用、保守・メンテナンスの負荷が軽減されたという。

 電気設備資材の総合商社である興陽電機は、山口県、福岡県、大分県に12の拠点を展開しているが、主に防犯を目的として、10年以上前から監視カメラシステムを導入してきた。しかし、監視カメラの映像をレコーダーに録画する運用形態だったため、5年に一度のリプレースは行っていたものの、故障によって映像記録に不備が生じたり、故障対応のために現地に向かう時間や労力がかかってしまったり、といった課題が生じていたほか、映像確認についても現地で行う必要があったとのこと。

 そこで、ある拠点のレコーダーが故障した際のリプレースについて、監視カメラシステムの販売実績がある社内のSE部隊に相談したところ、監視カメラをクラウドで管理するソリューションを提案され、いくつかのソリューションを比較・検討した結果、Cameleoの採用を決めたと。

 採用の決め手となったのは、対応する監視カメラの機種が豊富な点と、高い映像品質を提供できる点。Cameleoでは、ネットワークカメラの業界標準規格ONVIF S準拠であれば、ゲートウェイボックスを通じて利用できるとのことで、興陽電機では既存の監視カメラ38台について、パナソニックISと連携しながらチェックを行い、すべて動作することが確認できた。これにより、初期投資を最小限に抑えられたという。

 さらに、現場の意見をくみ取って10台のカメラを追加し、現在は48台のカメラをCameleoによる管理で利用している。全拠点のライブ映像とクラウドに保管している映像は、PCあるいはスマートフォン、タブレットから、時間・場所を問わず参照できるようになっているが、ポータル画面のアクセス権限を階層ごとに管理できる機能を利用して、経営層とSE部隊は全拠点の監視カメラ映像を、各拠点の責任者は担当拠点のみをそれぞれ閲覧できるようにしているとした。

 なお、映像をクラウドに保管する期間は14日間に設定している。1~2カ月間の保管も可能だが、防犯でそこまで気付かないことはないため、14日間が妥当と判断したとのことだ。

【お詫びと訂正】
  • パナソニックISが画像を取り下げたため、記事中からも削除しました。