ニュース
IPA、応用情報技術者試験などを2026年度からCBT方式で実施
2025年8月18日 14:43
独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)は12日、社会におけるデジタル化の動向を踏まえ、応用情報技術者試験、高度試験、情報処理安全確保支援士試験の実施方式を見直し、2026年度からCBT(Computer Based Testing)方式への移行を予定すると発表した。
現在、レベル2以下の3試験区分(ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験)はCBT方式で実施しているが、レベル3以上の10試験区分(応用情報技術者試験、高度試験(ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験)、情報処理安全確保支援士試験)はペーパー方式で実施している。
今後、2026年度開催分から、レベル3以上の試験区分についてもペーパー方式からCBT方式へ移行する。これにより、レベル3以上の試験区分において、応用的な知識・技能や高度かつ専門的な知識・技能を測るために出題していた記述式問題・論述式問題について、筆記によらずキーボード入力による解答が可能となり、受験者の負担軽減が見込まれると説明している。さらに、受験者が各自の都合に合わせて受験日時と会場を選択できるようになり、受験機会の自由度が増し、利便性の向上も見込まれるとしている。
CBT方式では、受験者は試験会場に用意されたPCの画面に表示される問題を読み、キーボードとマウスを用いて解答する。記述式問題・論述式問題を解答する際に、文章の途中への語句の挿入や削除が容易となり、書き直しなどの手間がペーパー方式に比べて軽減される。
CBT方式への移行に伴い、春期(4月)と秋期(10月)で各期にそれぞれ1日のみで実施していた試験を、一定期間内に複数日で実施を予定する。受験者は複数の試験日の中から、各自の都合に合わせて受験日時と会場を選択できるようになる。
なお、受験者は会場ごとに設定された予約枠から自由に受験日時を選択できるようになるため、科目名「午前試験」は「科目A試験」に、「午前Ⅰ試験」と「午前Ⅱ試験」はそれぞれ「科目A-1試験」と「科目A-2試験」に名称変更を予定する。同様に、「午後試験」は「科目B試験」に、「午後Ⅰ試験」と「午後Ⅱ試験」はそれぞれ「科目B-1試験」と「科目B-2試験」に名称変更を予定する。