ニュース

GitLab、AI駆動機能「GitLab Duo Enterprise」を発表、GitLab 17.0をリリース

 米GitLabは現地時間16日、Gitリポジトリマネージャー「GitLab」の最新メジャーバージョンとなる「GitLab 17.0」をリリースし、ソフトウェア開発を合理化するセキュアなAI駆動機能「GitLab Duo Enterprise」を発表した。

 GitLab Duo Enterpriseは、GitLab Duo Proの開発者にフォーカスしたAI機能(組織のプライバシー制御、コード提案、チャット)と、エンタープライズにフォーカスしたAI機能を組み合わせることで、組織がセキュリティ脆弱性をプロアクティブに検出して修正し、イシューのディスカッションとマージリクエストを要約し、CI/CDのボトルネックと失敗を解決し、チームのコラボレーションを強化することを支援する。

 新しいAIインパクトダッシュボードとバリューストリーム予測機能により、組織はAI機能の使用状況や、サイクルタイムやデプロイ頻度などのソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)メトリクスへの影響についてのインサイトを得られるとしている。

 組織は、モデルのパーソナライズのために、ソフトウェアプロジェクトのコンテキストでGitLab Duoをカスタマイズできる。さらに、GitLab Duo Enterpriseは、自己ホスト型モデルデプロイメントのオプションを提供し、セキュアでエアギャップのある環境をインターネット対応のサービスに接続できない組織をサポートする。GitLab Duo Enterpriseは、今後数カ月以内にUltimateを利用中の顧客に一般公開される。

 また、GitLabは、新しいCI/CDカタログの一般公開を開始した。これにより、顧客が事前に構築されたCI/CDコンポーネントを発見、再利用、コントリビュートできる一元化されたポータルを使用して、組織が効率を向上させ、ワークフローを標準化できるようにする。公開カタログに加えて、組織はプライベートカタログを作成してカスタマイズされたパイプラインを配布できる。これにより、セキュリティを損なうことなく、ニーズに特化したワークフローを自動化できるとしている。

 GitLab 17.0ではこのほか、顧客がGitLab内に機密性の高い認証情報を保存できる「Native Secrets Manager」、複雑なコンプライアンス要件を満たすために組織を支援する「GitLab Dedicated on Google Cloud」、静的アプリケーションセキュリティテスト(SAST)のインテグレーション、プロダクト分析機能、可観測性、強化されたエピック、イシューのカスタムフィールド、Wiki、ロードマップ、OKR(Objective and Key Results、目標と主な成果)などのGitLab Enterpriseアジャイル計画の機能、モデルレジストリなどの機能が追加された。