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両備システムズとパナソニック コネクト、企業や教育・医療現場などに向けた多要素認証ソリューションで共創

 株式会社両備システムズとパナソニック コネクト株式会社は8日、多要素認証システムと認証テクノロジーを連携したソリューションで共創を開始すると発表した。その先駆けとして、両備システムズの多要素認証ソリューション「ARCACLAVIS(アルカクラビス)」シリーズのひとつである「ARCACLAVIS Ways」に、パナソニック コネクトの顔認証技術を搭載した新バージョンを6月1日から提供する。

 両備システムズとパナソニック コネクトでは、教育現場や医療現場などではデジタル化の進展とともに、セキュリティの観点から多要素認証への対応が迫られていると説明。こうした状況を受け、厳格な本人確認や利便性の向上を目指し、共創を開始するとしている。

ARCACLAVISでの多要素認証イメージ

 共創の取り組みではまず、独自開発の「まばたき検知」機能などを兼ね備えた両備システムズの多要素認証ソリューション「ARCACLAVIS」に、厳格な本人認証が求められる空港の出入国ゲートや、医療機関などに採用されている顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)などさまざまな現場で活用されているパナソニック コネクトの顔認証技術を、PCログオン時の生体認証として組み込む。

 これにより、PC内蔵カメラでの顔認証によるスムーズかつ厳格な本人確認を実現する。この顔認証技術はマスク着用の他、眼鏡の着用や顔の角度、経年変化にも対応する。

 両社はこれを契機に、教育や医療などさまざまな業界のデジタル化における多様なセキュリティ課題に向け、新たなソリューションを共創していくと説明。今後は、パナソニック コネクトのテクノロジーと両備システムズの多要素認証ツール「ARCACLAVIS」および、同製品と親和性が高い医療向けのセキュリティサービスパッケージ「Ryobi-MediSec」などを活用し、医療分野に向けてセキュリティソリューションを展開するとしている。