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ServiceNow、生成AI機能を強化したNow Platformの最新版「Washington, D.C.」をリリース

 米ServiceNowは現地時間20日、同社サービスのプラットフォーム「Now Platform」について、最新版となる「Washington, D.C.」リリースを提供開始した。ServiceNowは、最新版の新機能は生成AIのリーダーシップをさらに強化し、ServiceNowプラットフォームに組み込まれたインテリジェントな自動化を提供するとしている。

 Now Assist生成AIエクスペリエンスの強化では、Now Assist for IT Operations Management(ITOM)AIOpsにおけるNow Assist仮想エージェント機能強化およびImpact AI Acceleratorsが、AIにおけるServiceNowのイノベーションを拡張し、生産性の向上とAI投資による価値促進を加速すると説明。

 Now Assist for ITOM AIOpsは、ServiceNowのITOM AIOpsソリューションをさらに強化し、生成AIを適用してアラートを分析し、オペレーターに重要なコンテキストを提供することで、問題解決を迅速化する。Now Assist for ITOM AIOpsは、生成AIを使用して、複雑で専門用語が多い機械生成アラートをシンプルな自然言語に翻訳し、運用チームが問題をよりよく理解し、未然に防止し、迅速に解決できるようにする。用途特化型のServiceNow大規模言語モデル(Now LLM)を搭載したNow Assist for ITOM AIOpsは、生産性とデータプライバシーに最適化されており、組織のデータ保護を支援する。

 また、Now Assist仮想エージェントの機能強化により、2023年6月に発表したServiceNowの生成AI機能をより充実した。従来の機能と、AI検索・サービスカタログ項目(AI Search and Service Catalog)を、生成AIチャットスキルと組み合わせることで、自己解決率が高まり、問題解決のスピードが速まることで、セルフサービス体験が向上すると説明。新しい生成AI対応の仮想エージェントデザイナーと、Dynamic translation(動的翻訳)は、ソリューション開発サイドを充実させ、AIを活用した会話をより迅速かつ簡単に作成できるため、仮想エージェントを利用し、より高いレベルの自動化を推進できるとしている。

 仮想エージェントデザイナーは、生成AIを使用して、カスタマイズされた会話の自動化を迅速に構築し、セルフサービスおよびサービス提供を強化する。仮想エージェントデザイナーのインテリジェンスは、迅速なセットアップと魅力的なセルフサービス体験で、多様な人々のコミュニケーション方法に対処するという課題を解決する。

 Dynamic translation(動的翻訳)は、テキスト入力の言語を検出し、同じ言語で自動的に応答することで、シンプルでシームレスかつ、リアルタイムなローカライゼーションを実現する。

 ServiceNow Impact AI Acceleratorsは、ServiceNow Impactの一部で、ServiceNow投資による価値創出までの時間短縮を支援するソリューション。プラットフォーム所有者が、ServiceNowの生成AIエクスペリエンスを迅速かつ容易に採用し、投資をビジネス目標にマッピングして、生成AIから得た価値を追跡することで、より迅速なROIの実現を支援する。また、ServiceNowのエキスパートによるサポート、デモ、トレーニングを組み合わせたServiceNow Impact AI Acceleratorsは、生成AI、タスクインテリジェンス、予測インテリジェンス、自然言語理解に関する専門知識とガイダンスを提供する。