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瑞穂、イミュータブルストレージ「Arcserve OneXafe」の導入によりランサムウェア対策を強化

 arcserve Japan合同会社(以下、Arcserve Japan)は11日、株式会社瑞穂がイミュータブルストレージ「Arcserve OneXafe」を導入したと発表した。瑞穂は、Arcserve OneXafeの導入により、ランサムウェアに感染したとしても、迅速な復旧が可能となるバックアップデータ保護を実現し、業務継続体制をさらに強化した。

 瑞穂は、創立から77年の総合技術商社で、日立グループのパートナーとして、産業機器製品、空調機器製品、電子デバイス製品、情報システム製品の販売と、プラントソリューションの提供を行っている。海外ビジネスにも積極的に取り組んでおり、上海、蘇州、香港、シンガポールの4つの海外拠点を軸に、顧客のグローバルなビジネス展開を支援している。

 Arcserve OneXafeは、バックアップ ソフトウェア「Arcserve UDP」「Arcserve Backup」のバックアップ先としての利用に加え、バックアップアプライアンス「Arcserve UDP Appliance」の二次バックアップストレージとしても利用できるイミュータブルストレージ。Arcserve UDPやArcserve Backupの運用・環境はそのままに、Arcserve OneXafeを追加するだけでランサムウェア対策を強化でき、ハードウェアとソフトウェアのテクニカルサポートをArcserve Japanがワンストップで提供する。

 これまで着実にセキュリティ対策を進めてきた瑞穂では、近年のランサムウェア攻撃がバックアップデータの暗号化にまで及び、被害が拡大していることに異次元の脅威を感じ、事業継続のためにはバックアップデータの保護が最重要課題であるとし、そのための体制強化に着手した。

 瑞穂ではまず、バックアップ体制の強化策として「クラウドストレージ」「テープバックアップ」「イミュータブルストレージ」の3つを選択肢に挙げ、検討を開始した。

 テラバイト級のバックアップ対象データを持つ瑞穂にとって、クラウドストレージへのアップロードには約1週間もの時間がかかることから適切でないと判断。また、テープバックアップについては、大量データを書き込んでいる場合に特定のデータを見つけ出して復元するのに時間がかかり、リストア時の作業負荷が大きいことから採用を見送った。最終的に、瑞穂ではArcserve OneXafeを選択した。

 瑞穂がバックアップデータのランサムウェア対策として、Arcserve OneXafeを選択した理由の1つ目は、4年前からArcserve UDPを導入しており、従来の運用の流れを変えることなく、大容量データをバックアップできることが挙げられると説明。そして2つめには、Arcserve OneXafeに書き込まれたバックアップデータに対して、改ざんできない「不変の」スナップショットが作成され、そこから迅速かつ確実にリストアできる点が高く評価されたという。

 導入は、2023年3月からシステムインテグレータが構築を開始し、わずか1日で作業が完了。現在、瑞穂では、オンプレミスとプライベートクラウドの両環境で総容量7テラバイトにも及ぶデータを対象に、Arcserve OneXafeを一次バックアップ先として、日次のバックアップ運用を行っている。

 Arcserve OneXafeでは、バックアップ設定やリストア作業が分かりやすい画面構成になっているため、バックアップの専門家でなくても操作しやすい点が大きなメリットとなっていると説明。また、管理ツールがクラウドで提供され、構築が不要ですぐ利用できる環境が整っている点も、高く評価されているという。

 瑞穂では、万が一ランサムウェア攻撃の対象となった場合でも、改ざんされていないデータを迅速に戻して、事業への影響を最小限に抑えられるという安心感を手に入れたと説明。今後は、Arcserve OneXafeを活用して、ランサムウェア対策だけでなく、災害対策としての事業継続性も強化し、重要な企業資産であるデータの安全をさらに追求していく計画としている。