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富士通フロンテック、最大1000万手の大規模認証を実現する手のひら静脈認証ライブラリ

認証精度を維持しつつ、従来の50倍までの本人認証を可能に

 富士通フロンテック株式会社は25日、手のひら静脈認証のみで、最大1000万手の本人認証を実現するソフトウェア「Fujitsu 生体認証 PalmSecure 認証ライブラリ Millions Edition」(以下、Millions Edition)を、12月28日より販売開始すると発表した。

 「Millions Edition」は、事前絞り込みや、ほかの生体認証方式を組み合わせることなく、最大1000万手の大規模認証を手のひら静脈認証のみで可能にするソフトウェア。手のひら静脈認証は、手のひらの多数の血管が複雑に交差するパターンを使用するため、常に安定した認証を行える特徴を持つが、従来、手のひら静脈認証での本人認証は最大20万手であり、主にオフィスやイベントでの従業員・スタッフの入退場管理やPCログオンなどを中心に活用が進んできたという。

 これに対して「Millions Edition」では、本人認証を最大1000万手まで拡大した「Millions Edition」においても、本人拒否率0.01%(リトライ1回含む)の高い認証精度を維持しながら、最大1000万手の本人認証を実現することで、さらに大規模で多様な利用シーンに適用可能になるとした。

 例えば、決済分野に適用すると、サインレスやPIN入力が不要となり、世界的規模のスポーツイベントではスタッフのみならず、全世界から訪れる選手や観客、メディアなどの確実な本人確認や、なりすまし防止が可能となるとのこと。また交通分野では、自動改札を手ぶらで利用できるようになるなど、大人数でのさまざまな分野において、安心・安全で快適な認証サービスの世界が広がるとしている。