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富士通フロンテック、入退室向け手のひら静脈認証装置「PalmSecure Connect for Gate」を販売開始
2018年4月18日 12:06
富士通フロンテック株式会社は18日、入退室管理システム向けのオールインワン型手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure Connect for Gate(以下、PalmSecure Connect for Gate)」を販売開始した。
PalmSecure Connect for Gateは、手のひら静脈センサー、OS、ミドルウェア、タッチパネルディスプレイなどを一体化した手のひら静脈認証装置「PalmSecure Connect」をベースに、入退室管理に必要な機能を搭載した装置。入退室管理システムを開発および提供するベンダー向けの製品で、ベンダーが専用のアプリケーションを開発することで、容易に手のひら静脈認証機能を付加したシステムを提供できる。
入退室装置に必要な機能として、外部インターフェイスにはLAN、RS-232C、RS-485、DIDO、Wiegandを採用し、幅広い規格に対応。NFC(オプション)も、FeliCa、MIFARE、ISO14443 TypeBの非接触カードに対応する(MIFARE、ISO14443 TypeBへの対応は12月予定)。
太陽光や雨が直接あたらない屋根がある野外での設置を想定して、IP55の防塵・防噴流性能に対応し、動作温度範囲は-20~50℃を実現。駆動電源は+24V DCに加えて、PoE受電にも対応(12月予定)する。本体は、小型機器組込み向けの手のひら静脈センサー「PalmSecure-F Pro Embedded」を搭載したコンパクトなサイズで、さまざまな設置環境に対応する。
単体で手のひら静脈データを1万手(両手登録で5000人)格納でき、そのデータの中から個人を識別することが可能。さらに、認証サーバーとの連携(12月予定)により、1万手以上の利用が可能となる。高速なCPU(ARM Cortex A15 2Core 1.5GHz)を搭載し、手のひらを撮影する際、認証に必要な情報だけを高度に抽出する技術を採用することで、1:N認証において認証時間が2秒以内(1:5000手の場合)という性能を実現する。
販売価格は個別見積もり。出荷時期は2018年第2四半期予定。販売条件は最低出荷台数100台以上。富士通フロンテックでは、今後5年間で1万台の販売を目指す。