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富士通、小型・軽量の手のひら静脈認証入退室装置「PalmSecure AuthGate」
2018年11月8日 12:17
富士通株式会社と富士通ネットワークソリューションズ株式会社は8日、小型・軽量で非接触型の手のひら静脈認証入退室装置「FUJITSU生体認証 PalmSecure AuthGate」(以下、PalmSecure AuthGate)を同日より販売開始すると発表した。
PalmSecure AuthGateは、手のひら静脈認証をオフィスビルやホテル、店舗、レジャー施設など、さまざまな施設の入退室に適用できる入退室装置。富士通ネットワークソリューションズが開発した基本ソフトウェアを実装しており、同社が新たに提供する入退室管理システム「Stronguard(ストロンガード)」の認証デバイスとして利用できる。
また認証操作は従来、テンキーでのID番号入力やICカードと併用して実施していたが、認証性能の向上によって手のひら静脈だけで認証可能となった。PalmSecure AuthGateでは、2秒以内の認証スピード(2000人登録時)、0.01%以下の本人拒否率(リトライ1回含む)、0.00001%以下の他人受入率を実現しているという。
さらに、センサーの性能向上により最大照度8万ルクスに対応したほか、IP55規格相当の防塵・防水対応し、エントランス、軒下などの準屋外環境へ設置できるようになった。サイズについても、一体型ボードとセンサーの小型化で従来装置比で32%まで小型・軽量化され、壁面など取り付け面への設置が容易になっている。
加えて、手のひら静脈データを管理・運用する富士通の認証ソフトウェア「FUJITSU Security Solution 本人認証基盤AuthConductor Server」を活用した認証サーバーと連携可能になったことにより、静脈データの共有や大規模認証への対応が可能。PCログインや複合機の認証印刷など、さまざまな利用シーンへの適用拡大を図れるとした。
PalmSecure AuthGateの価格(税別)は、42万円から。別途、管理ソフトウェアのStronguard(50扉対応で30万円)が必要になる。