ニュース

富士通フロンテックの手のひら静脈認証装置、FIDO対応の認証器として利用可能に

 富士通フロンテック株式会社は3日、手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure Fシリーズ」(以下、PalmSecure Fシリーズ)において、FIDO UAFおよびFIDO2に準拠した認証用ソフトウェアを開発し、国際標準規格FIDOに対応したと発表した。7月より、富士通の「オンライン生体認証サービス」のオプションとして提供される。

 「PalmSecure Fシリーズ」は、手のひら静脈認証をPCなどで行えるようにする認証製品群。今回は、同シリーズをFIDO対応の認証器として利用できるように、FIDO UAFおよびFIDO2に準拠した認証用ソフトウェアを新規開発し、FIDO Allianceより認定を取得した。

 これにより、Windows環境下のインターネット・オンラインサービスにおいて、静脈パターンを使ったFIDO認証が利用可能になり、パスワード忘れや入力の手間、定期的な変更などの面倒な作業から開放されるという。

 富士通フロンテックでは、具体的な利用シーンとして、ECサイトや通信キャリアのMyページ、金融機関のネットバンキングなどへのログイン認証、生保・損保などでの外交員の本人確認などを利用例として挙げた。

FIDO認証のイメージ

 さらに今回、「PalmSecure Fシリーズ」を新たにBaaS(Biometrics as a Service)の形態で、課金による提供を開始。状況に応じて利用者数を柔軟に変更可能になるほか、導入コストを削減できるとしている。