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freee、AIが契約書を確認する新サービス「freeeサイン|契約チェック」を発表

freeeサイン|契約チェックについて

 freee株式会社は8日、電子契約サービス「freeeサイン」の新サービスとして、AIが契約書のレビューをサポートする「freeeサイン|契約チェック」を発表した。11月10日より提供開始する。

 freeeサイン株式会社 プロダクトマネージャーの森脇啓太氏は、「多くのスモールビジネスは、契約書に関する専門知識がなく、契約内容に不安を抱えている。弁護士や専門家に依頼するにも費用が限られており、担当者が自らチェックするとなるとその業務負担は多大だ」と、契約書にまつわる課題を指摘。新サービスがこのような課題を解決するとしている。

freeeサイン株式会社 プロダクトマネージャー 森脇啓太氏

 freeeサイン|契約チェックは、契約書をアップロードするだけで、弁護士監修のAIが契約上のリスクを検知し、解決案と修正案を提案するAIレビュークラウドだ。その特徴について森脇氏は、「契約書を新規作成する場合は、弁護士監修のひな形をダウンロードして利用できる。また受領した契約書は、AIが内容を確認して修正案を提案する」と話す。

freeeサイン|契約チェックでできること

 契約書作成時のひな形は、業務委託契約書と秘密保持契約書の2種類で、受託側と委託側、成果物単価と時間単価などによって12パターンが用意されている。

 契約書受領時のチェックは、業務委託契約書、秘密保持契約書、コンサル業務委託契約書に対応。PDFやWord形式の契約書をアップロードすると、弁護士監修のAIが契約書をレビュー、重要度別にレベル分けし、チェックすべきポイントと修正案を提案する。修正案は、自社に有利なパターンと、中立的なパターン、相手が有利になるパターンの3段階で、レベル分けや修正案はビジネス法務に精通した弁護士の経験則をもとに作成されている。

ひな形ダウンロード
契約書チェック

 freeeサイン|契約チェックは年間契約となるが、サービス単体での利用が可能で、価格は1アカウントにつきレビュー回数無制限で年額6万円(ひと月あたり5000円)。11月8日から2024年3月31日まではキャンペーン期間として、年契約一括払いの場合は初年度1カ月あたり2000円を割引し、1カ月の利用料が実質3000円となる。freeeサインのオプションとして利用する場合は、年払いの場合で月額5000円、月払いの場合で月額6000円となる(価格はいずれも税別)。

料金プラン

 freee株式会社 AIプロダクトマネージャーの木佐森慶一氏は、同社が創業当初から「人工知能CFO」をすべてのビジネスに提供するという世界観を描いてきたと述べ、「これまでにOCRでの証憑読み取りや勘定科目の自動推定など多数の機能を開発してきた」と話す。また、生成AIについても、freeeが経営する書店「透明書店」や、起業のアイデアを提案するコンテンツ「起業アイデア玉手箱」などにて実験的な取り組みを進めているという。

freee株式会社 AIプロダクトマネージャー 木佐森慶一氏

 木佐森氏は今後について、「これから約半年で生成AIの新機能を順次提供、強化していく予定だ」とし、「契約チェックの機能を強化するほか、透明書店での取り組みから生まれた生成AI機能を開発検討中だ。また、freee社内の業務フローにAIを活用するほか、AI活用人材の育成も強化している」と述べた。

契約書チェックの画面