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カオナビ、医療機関での利用に特化したタレントマネジメントシステム「カオナビ Medical Cloud」

 株式会社カオナビは3日、タレントマネジメントシステム「カオナビ」において、医療機関向けの「同 Medical Cloud」を提供開始したと発表した。教育機関向けの「カオナビ Academy Cloud」、政府系機関向けの「カオナビGovernment Cloud」に次ぐ、業界特化型のパッケージの第3弾となる。

 カオナビは、顔写真が並ぶシンプルな画面から簡単に操作できる、クラウド型のタレントマネジメントシステム。人材データベース、人事評価、社内アンケートなどに活用することができる。

 今回提供されるカオナビ Medical Cloudは、医療機関におけるタレントマネジメントを支援するサービスで、このカオナビをベースに開発された。医療現場では現在、労働人口が減少し、後期高齢者の人口が増えることで医療需要が供給を上回る「医療の2025年問題」が喫緊の課題となっているほか、正規雇用看護職員の離職率、新卒採用者の離職率はともに増加しているとのことで、こうした課題を抱える医療業界をタレントマネジメントの側面から支えるために提供されるという。

 人材情報の一元化をベースとした人材マネジメントや評価などの業務効率化、ペーパーレス化など、医療機関に欠かせないサービスを提供可能となっており、過去の評価データや人事情報はもちろん、医師免許や保険医登録票も一元管理可能。「必要なとき」に「必要な情報」を「必要な型」で取り出せるとした。

 また、カスタマイズ性の高いフォーマットにより、知識と技術をもとに看護師を評価するシステム「クリニカルラダー」をカオナビ上で管理する機能も備えた。スキルを可視化することで、人材育成や自己研さんに活用できるとしている。

 なお対象は、医療法人(医療法人、特定医療法人、社会医療法人、特別医療法人など)、公的医療機関(都道府県立病院、日本赤十字社、済生会など)、社会保険関係団体で、医療機関向けの特別価格で提供されるとのこと。