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NTT Comの「SDPF for City」、東京ミッドタウン八重洲で運用開始

ビル内の自律走行ロボット制御などを実現

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は10日、同社の提供する「Smart Data Platform for City(以下、SDPF for City)」が、三井不動産株式会社が八重洲二丁目北地区市街地再開発組合の一員として事業を推進している「東京ミッドタウン八重洲」で運用を開始したと発表した。

 NTT Comでは、オフィスや商業施設において、利便性の向上やビルメンテナンス業務の効率化をDXにより実現する、スマートビルディングのニーズが高まっているとして、同社の共創スペース「CROSS LAB for Smart City」で実証実験を行うなど、気象データや位置情報、人流をはじめ、ビル内外のさまざまなデータを連携・利活用するデータ連携プラットフォームの開発・実装に取り組んできた。

 SDPF for Cityは、エレベーターや自動ドアの連携により、ビル内を自律走行するロボットの制御などを実現するスマートビルディングプラットフォームとして、最先端のオフィスビルである「東京ミッドタウン八重洲」のビル内DXに貢献するとしている。

 ビル内を自律走行するロボットの制御では、清掃・運搬などの異なる役割を持った複数メーカー製のロボット計19台を制御し、ロボットの稼働状況や位置情報を把握する。さらに、ビル設備と連動させることで、ロボット単独でのエレベーター乗降やセキュリティドアの通過など、人を介さないロボットの自律走行を実現する。

 非常時には、ロボットが利用者の避難を妨げることのないよう、非常警報と連携することで動作を停止するほか、邪魔にならないスペースに移動させるなどの制御も行う。

 また、東京ミッドタウン八重洲ではオフィスビルとしては初めて、オフィスワーカー向けに、ロボットによるデリバリーサービスが導入される。従来、セキュリティの観点から、配達員はオフィスエリアには入ることができず、注文者がロビーまで来て受け渡しを行っていたが、デリバリーロボットがロビーで配達員から商品を受け取り、自律的にセキュリティドアを通りエレベーターに乗ってオフィス内の注文者に直接配達することで、注文者がロビーに来ることなく商品の受け渡しが可能となる。

 ロボットによるデリバリーサービスは、CROSS LAB for Smart Cityで実施してきた実証実験の成果の1つで、SDPF for Cityと複数のロボットを制御できるプラットフォームである「RoboticBase」の相互接続・連携により実現している。

 顔認証データと連携したビル設備の制御では、セキュリティゲートやエレベーター設備、自動ドアが顔認証と連動することにより、入退館の完全なタッチレス化を実現。オフィスワーカーが顔認証機能の搭載されたセキュリティゲートを通過すると、勤務フロア情報がエレベーター設備に連携され、オフィスワーカーはエレベーターのボタンに触れることなく勤務フロアに着床することが可能となる。

 NTT Comでは、今後も、人とロボットの協働やエネルギーマネジメント、安心・安全な街づくりなどにより、ビル利用者や街の住民の利便性向上に資するサービスの実現を目指し、ビルや街を取り巻くさまざまなデータを連携させた高度なソリューションの拡充に取り組むとしている。