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NTT Comとダッソー・システムズが協業、Smart City実現に向けて共同で取り組む

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は16日、仏Dassault Systemesの日本法人であるダッソー・システムズ株式会社と、日本で初めて、Smart City分野における業務提携を締結したと発表した。これまで両社が蓄積してきた知見を活用し、さまざまな社会的課題を解決するSmart Cityの実現を目指すという。

 NTT Comでは、さまざまなデータの「収集」「蓄積」「管理分析」などの機能をワンストップで提供するデータプラットフォーム「Smart Data Platform for City」(以下、SDPF for City)を提供し、さまざまなパートナーとSmart Cityの取り組みを進めてきました。また、SDPF for Cityを活用した建物や街の“デジタルツイン”化により、観光、防災、モビリティなどさまざまな分野でのソリューションを提供し、都市の課題解決を支援してきたという。

 一方のダッソー・システムズは、自動車メーカーやモビリティオペレーター、再生エネルギー事業者、建設土木事業者などとともに、バーチャル環境およびリアル空間から得られたデータと、さまざまな想定シナリオの組み合わせによる「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を提供し、それによって都市の課題解決にも貢献してきたとのこと。

 今回の提携では、NTT ComのSDPF for Cityと、ダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを連携させ、Smart Cityの実現に向けた取り組みを加速するとのこと。現在、両社はともに「スマートけいはんなプロジェクト」に参画し、連携してSmart Cityに関する取り組みを始めていますが、今後もSmart City実現に向けたプロジェクトへの参画を図る。

 また、SDPF for City上に収集・蓄積した人流情報や建物情報、エネルギー利用量などを、3DEXPERIENCEプラットフォームと連携させ、都市のデータをリアルタイムに可視化するとともに、さまざまなシナリオのシミュレーションを行う実証実験を実施する計画。さらに、実証実験の成果を、NTT Comが開設した共創環境「CROSS LAB for Smart City」にて公開し、パートナー企業とともに、さまざまな都市データを統合できるプラットフォームの提供に向けた検討を行うとしている。

東京千代田区・大手町付近の街区の3Dモデルに人流データを統合したイメージ