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オープンソース監視ツール「Zabbix 6.4」リリース、運用性を向上させる機能強化などを実施

JITユーザープロビジョニング、設定の即時反映などに対応

 Zabbix Japan合同会社は8日、オープンソース監視ソフトウェア「Zabbix」の新版「Zabbix 6.4」をリリースしたと発表した。Zabbix監視設定の管理をより効率よく行える機能強化が行われており、特に多数の監視対象がある場合の効率化とパフォーマンス向上などを実現したとしている。

 Zabbixは、サーバー、ネットワーク機器、サービスなど、さまざまなITリソースを監視・追跡できるよう開発されたオープンソースの監視ソフトウェア。おおむね1年半ごとに安定版が提供され、5年間サポートが提供されるLTS(長期サポート:Long Term Support)と、6カ月ごとに安定版が提供されるポイントリリースの、2つのリリース形態で提供されている。

 今回発表されたZabbix 6.4はポイントリリースで、主に監視設定の管理の効率化や、アップグレードを容易にする互換性の向上などに注力し、さまざまな機能改善が行われたという。

 まず、既存のエンタープライズLDAP/SAML認証機能を利用して、Zabbixユーザーのプロビジョニングと認証が可能な「JITユーザープロビジョニング」機能が提供された。同機能では、Zabbixのユーザーアカウント、権限、役割、通知先を一元管理可能だ。

 また、Webインターフェイスから行った監視設定を、即座にZabbixプロキシやZabbixエージェントへ同期できるように改善した。監視設定の同期においては、差分のみが転送されるようになり、大規模な環境でもパフォーマンスよく設定を反映可能になったとしている。

 さらに、障害画面とフィルタリングオプションを改善し、障害の主要原因をわかりやすく特定するために、発生した障害を他の障害の副次的な障害としてマークできるようにした。副次的な障害については通知を抑制することも可能で、重要なシステム停止の際に、副次的な障害検知によるノイズの抑制を行えるとした。

 一方でZabbixプロキシにおいては、メジャーバージョンが異なるZabbixサーバーとの通信に対応した。1つ前のLTSバージョンのZabbixサーバーと通信できるため、多数のZabbixプロキシを利用している環境でも、アップグレードをより容易に行えるとのこと。

 このほか、テンプレートのバージョン管理を行える機能や、収集した監視データ、検知した障害/復旧イベントをHTTP通信で外部アプリケーションへリアルタイム送信する機能の追加、SNMPポーリングのパフォーマンス向上など、多くの機能追加・改善が行われている。