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オープンソース監視ソフトの最新版「Zabbix 6.2」リリース、AWSの監視テンプレート搭載やVMware監視機能の拡張を実施

 ラトビアのZabbixは25日、オープンソース監視ソフトウェア「Zabbix」の最新バージョンとなる「Zabbix 6.2」をリリースした。

 Zabbix 6.2では、AWS EC2監視テンプレートや、VMware監視の機能拡張、発生した障害を一時的に抑制する機能、ホストのローレベルディスカバリの強化などの新機能追加と改善を行った。

 AWS EC2テンプレートは、AWS EC2アラームや、AWS EBSボリュームの検出と監視、CPU、ネットワーク、ディスク、その他多くのEC2のステータス情報の収集が可能となる。

 VMware監視の機能拡張では、ローレベルディスカバリのホストプロトタイプにより自動的に作成されたホストの、テンプレート、タグ、ユーザーマクロの設定を変更できるようになった。これにより、VMware監視機能をより活用でき、自動的に検出、作成されたゲストVMのホストに追加でテンプレートを適用し、仮想インフラの監視とエージェントを利用したリソースやアプリケーションの監視を、シームレスに統合して行えるようになった。

 障害対応機能としては、特定の期間または手動で抑制を解除するまで、障害イベントを抑制できる機能を追加。複数の障害が発生している場合に、すぐに対応が不要な障害を隠すことで、緊急性が高い障害対応に注力できる。障害を抑制すると障害通知も抑制され、解除するまでは通知を保留できる。

 このほか、Webインターフェイスから手動でアクティブプロキシとパッシブプロキシの監視設定を即時同期できる機能や、アクティブエージェントとの通信状態の表示機能、機密情報の保管場所としてCyberArk vaultのサポート、大規模環境の監視パフォーマンス改善監視設定のユーザビリティ改善などを行っている。