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NRIセキュアの特権ID管理製品「SecureCube Access Check 6.4.0」、クラウドやリモート環境向けの管理機能を強化

 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は7月31日、特権ID管理ソリューション「SecureCube Access Check」の新版「同 6.4.0」を提供開始すると発表した。価格は385万円(税込)から。

 SecureCube Access Checkは、情報システムのあらゆる操作権限を持つ“特権ID”を管理するためのソリューション。内部不正やサイバー攻撃の被害拡大を防げるよう、特権IDの管理・運用フローを整備するとともに、アクセス制御、ログの取得・保管などの機能を提供しており、適切な特権ID管理や監査効率の向上を支援するという。

 今回の新版では、申請時間に応じたクラウドサービスの個人アカウントへの一時的な権限付与や、リモート環境での操作遮断など、よりきめ細かな統制を可能にする新機能の追加や機能強化を行った。

 具体的には、まず、申請された期間に限定して、クラウドサービスの個人アカウントに対し、あらかじめ定義された権限(ロール)を一時的に付与できるようにした。必要なタイミングだけ権限を有効化できるため、不正利用や誤用のリスクを抑えつつ、効率的な運用を実現する。

 また、再鑑者(作業のダブルチェックを行う担当者)が接続を許可した作業中のセッションに対して、その場で一時停止したり、アクセスを遮断したりできる機能が追加された。これにより、万一の不正操作や誤操作が疑われる場合でも、即座に対応できる体制を整えられるので、リモート環境における特権IDの統制力がさらに強化されるとしている。

 さらに、マスター管理者がSecureCube Access Checkに登録されたノードのアカウントとパスワードを閲覧できないようにする設定に対応。マスター管理者に対して必要以上の権限を与えることなく、内部統制の強化と情報の秘匿性向上を図れるとのこと。

 このほか今回は、ID棚卸機能の対象を拡大し、従来のWindows、Linux、Active Directoryに加えて、要望の多かったデータベース(Oracle、Microsoft SQL Server)を新たに追加している。