ニュース

凸版印刷、アバターを介して遠隔地から接客できるサービスを提供

リアル接客と同等以上の情報を、非接触かつ効率的に提供可能

「TOPPANアバターアテンドサービス」サービスイメージ

 凸版印刷株式会社は、アバターを介することで、複数の拠点において接客を行えるサービス「TOPPANアバターアテンドサービス」を2月1日より提供開始すると発表した。リアルでの接客と同等以上の情報を非接触で来店客に提供できるため、効率的な店頭誘客が可能になるとのことだ。

 TOPPANアバターアテンドサービスは、遠隔地からサイネージに表示されたアバターを操作できるサービスで、凸版印刷が提供する専用スタジオから、複数拠点への接客を可能にする。このため、接客ノウハウに長けたスタッフを各店舗に配置する必要がなく、かつ非接触での接客を実現できるという。なお、サービスの提供は大阪から開始し、福岡・東京に専用スタジオを順次開設する。

 加えてサービスでは、食品販売士、家電販売士、管理栄養士、バスガイド、SDGsエデュケーターなどをイメージしたアバターを用意してあるデータベース「アバシェルジュ」を構築し、TOPPANアバターアテンドサービスで操作できるアバターとして提供する。アバターについては、既存キャラクターのアレンジやオリジナルキャラクターの作成にも対応可能とした。

アバターのラインアップ一例

 また来店客は、サイネージに表示されたQRコードを読み込めば、詳細情報を得ることができる。例えば、レシピ情報やおすすめ商品情報など、リアル接客以上の付加価値を取得可能なため、顧客満足度の向上や関連商品の購買につなげられる点も特徴とした。今後は、QRコードを介さず、アバター自体の読み取りを可能にする専用アプリの開発も予定している。

 凸版印刷では、TOPPANアバターアテンドサービスにVRを組み合わせるなど、従来の店頭プロモーションやBPOのノウハウを生かして、流通小売業や観光業界をはじめとするさまざまな業界に拡販する考えで、遠隔接客の集中管理拠点の整備も進めていくとのこと。同社は、関連受注含めて、2025年度までに10億円以上の売り上げを目標としている。