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アクトレシピのiPaaS「ActRecipe」、適格請求書の送受信検証が可能なレシピを提供

StorecoveのPeppolアクセスポイントとのCSV連携に対応

 アクトレシピ株式会社(旧社名:アスタリスト株式会社)は17日、オランダStorecoveのデジタルインボイスソリューション「Storecove」のPeppolアクセスポイントと、自社のiPaaS「ActRecipe」とのAPI連携を強化し、適格請求書の送受信業務の検証が可能なレシピを無料提供開始したと発表した。

 ActRecipeは、さまざまなSaaSやFinTechサービスのデータ統合、データ連携によってマニュアル作業を排除し、内部統制を強化できるプラットフォームサービス。機能のワークフローをパッケージ化した「レシピ」を選ぶだけの簡単操作で、サービス間のデータ連携をノーコードにて実現できるという。

 アクトレシピでは、2022年11月に日本のPeppolサービスプロバイダーとしても認定を受けている「Storecove」とActRecipeとのAPI連携を開始し、「Storecove」とGoogleスプレッドシートを連携させて適格請求書の送受信を試せるレシピを、Freeプラン(β)にて無料で提供している。

 今回は、より手軽に適格請求書の送信および受信の業務検証を行えるよう、「Storecove」とCSVファイルを連携するレシピの提供を開始するという。

 ActRecipeは、請求書発行側である「送信側アクセスポイント(C2)」と、請求書受領側である「受信者側アクセスポイント(C3)」の両アクセスポイントAPIに対応しているが、このAPI対応により、「請求書の送り手(C1)」や「請求書の受け手(C4)」は、新たにPeppol対応の請求書発行システムや会計システム等の導入を行うことなく、適格請求書の発行や受領ができるようになるとした。

 また、ActRecipeを用いて請求書発行機能や会計システムを提供する事業会社と連携すると、各事業会社は、システム投資を行うことなくPeppol接続が可能になるとのこと。

 なおこの発表に合わせて、アクトレシピでは、「CSVファイルの請求書データからStorecoveのアクセスポイントを介して請求書発行を行うレシピ」、および「Storecoveで受領した請求書データをCSVファイルに出力するレシピ」の2つを、ActRecipeのFreeプラン(β)において提供開始した。

 同機能は、「Storecove」が無料で提供しているサンドボックス環境を基礎とした連携となっており、検証やテスト等には自由に利用できるが、実際の請求書の送信に際しては別途有料契約が必要となる。