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アスタリスト、iPaaS「ActRecipe」で改正電子帳簿保存法対応を図るBox連携機能を提供

CLOVA OCRとの連携機能を提供するレシピも

 アスタリスト株式会社は15日、自社のエンタープライズiPaaS(integration Platform-as-a-Service)「ActRecipe(アクトレシピ)」と、米Boxのクラウドストレージ「Box」とをAPI連携させ、2022年1月に施行される改正電子帳簿保存法に対応したソリューションを提供開始すると発表した。

 ActRecipeは、さまざまなSaaSやFinTechサービスのデータ統合、データ連携によってマニュアル作業を排除し、内部統制を強化できるプラットフォームサービス。機能のワークフローをパッケージ化した「レシピ」を選ぶだけの簡単操作で、サービス間のデータ連携を即座にノーコードにて実現できるという。

 同社は、こうしたサービスを提供する中で、2022年1月に施行される改正電子帳簿保存法への対応のために「電子データを集約し検索も容易にしたい」といった要望が増えてきたことを受け、PDFへのメタデータ付与による簡易な検索が可能なBoxとのAPI連携を進めてきたとのことで、まずは受取請求書のPDFを対象として連携を開始し、今後、領収書や契約書等の対応を順次行うとしている。なお、メタデータの利用はBoxのBusiness Plusプラン以上の契約が必要となる。

 また今回の発表にあわせ、ActRecipeのFreeプラン(β)にて、「Box CLOVA OCR(請求書)スプレッドシート連携」「スプレッドシートBox連携(メタデータ)」の2レシピをリリースする。

 連携対象となる「CLOVA OCR」は、LINE株式会社が提供する、受領請求書をAI-OCRによってテキスト化するサービスで、ActRecipeを用いて各サービスを連携することにより、Boxに保存した請求書PDFをCLOVA OCRのAIによってテキスト化し、出力内容をGoogleスプレッドシートで確認できるようになる。そして、スプレッドシート上で「Box連携」のフラグを立てると、Box上の請求書PDFに対して「請求元企業名」「請求書発行日」「合計金額(税込)」といった情報がメタデータとして登録され、改正電子帳簿保存法の検索要件を満たせるようになるとのことだ。

 なお、これらのレシピは無料で提供され、CLOVA OCRやBoxを契約している場合は、即日利用可能になる。