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NTT、超低遅延のリアルタイム映像コミュニケーションの実現に向け、遠隔合唱の実証実験を実施

 日本電信電話株式会社(以下、NTT)は1日、低遅延性の特徴を持つ「IOWN オールフォトニクス・ネットワーク」(以下、APN)関連技術により構成される、離れた地点間でタイムラグなく相互の映像をやり取りする映像コミュニケーションシステムを用いて、遠隔合唱の実証実験を実施すると発表した。

 IOWNは、Innovative Optical and Wireless Networkの略で、NTTグループが取り組んでいる次世代コミュニケーション基盤構想のこと。その中の主要技術で、すべてを光で伝送するAPNでは、低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を実現可能な特徴を持っている。

 NTTでは、このAPNを用いて、映像による同期行動が必要な映像コミュニケーションの実現に向け、さまざまな実証実験を行ってきたが、今回は西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と共同で、合唱コンサート「サントリー1万人の第九」の第40回記念公演(12月4日開催)において、大阪城ホール、QUINTBRIDGE(大阪)、OPEN HUB Park(東京)の計3拠点をつなぎ、リアルタイム遠隔合唱の実証実験を実施する。

 この実証では、指揮者、演奏者(オーケストラ)、合唱者が離れた会場においても、APN構成技術を用いることで、違和感なく遠隔合唱が実施できるかを検証するとのこと。特に、1)約700kmの光ファイバ長となる東京-大阪間の長距離の信号伝搬による高遅延環境において、2)約2000名(大阪城ホール)という大規模な、3)リモート合唱の実現に対する技術の優位性を検証するという。

 なお各社の役割としては、NTT西日本は、IOWN APN実証環境(大阪城ホール・QUINTBRIDGE)、リモート拠点会場(QUINTBRIDGE)の提供と技術検証/評価を、NTT Comは、IOWN APN実証環境(OPEN HUB Park)、リモート拠点会場(OPEN HUB Park)の提供をそれぞれ担当するとした。