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八代市、A10ネットワークスの「A10 Thunder CFW」で柔軟なネットワーク環境構築を実現

 A10ネットワークス株式会社は10日、熊本県八代市が、統合型ADC(アプリケーションデリバリコントローラ)+ファイアウォール製品「A10 Thunder CFW」を採用したと発表した。

 八代市では、同市が進めている業務のデジタル化の中核基盤としてMicrosoft 365の採用を決定したが、以前からの三層分離(αモデル)のネットワーク環境で運用するためには、LGWAN(総合行政ネットワーク)からの通信手段に課題があった。加えて、Microsoft 365の活用によりプロキシの負荷が増大するなど、通信量が逼迫することで、職員の生産性を低下させてしまう懸念もあったとのこと。

 そこで同市では、Microsoft 365を活用するための通信の振り分けを実現するソリューションとして、A10 Thunder CFWを採用した。採用にあたっては、自治体の通信制御において豊富な実績を持つこと、Microsoft 365でひんぱんに発生するドメイン変更にも自動対応できることが決め手になったという。

 八代市はこの導入によって、全職員約1200名がMicrosoft 365を快適に利用できるネットワーク環境の構築を進めており、A10 Thunder CFWは、LG-WAN接続系の端末からの通信を集約し、Microsoft 365の通信を直接インターネットに振り分けるとともに、インターネット回線の負荷分散も担い、レスポンス低下やアクセス遅延を防ぐとした。同市は今後、Microsoft 365以外のクラウドサービスの通信も、A10 Thunder CFWで振り分けることを検討している。

 なおA10 Thunder CFWでは、Microsoft 365のライセンス認証宛先のドメイン変更にも自動対応するほか、日本語による分かりやすいGUIを備えているので、高度な専門知識を有する職員以外でも操作が可能であり、運用の負荷軽減にも寄与するとのことだ。