ニュース

A10ネットワークス、ネットワーク最適化・セキュリティ機能をサービスとして提供する「A10 Cloud Access Controller」

 A10ネットワークス株式会社は16日、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進に必要なネットワーク最適化・セキュリティ機能をクラウドサービスで提供する「A10 Cloud Access Controller」を、10月1日から日本市場で展開すると発表した。

 A10ネットワークスでは、統合型ADC+ファイアウォール製品「A10 Thunder CFW」で、ネットワーク最適化とセキュリティ機能を提供している。一方、組織や企業がDXを実現していく中で、クラウドサービスの利用や情報資産・ネットワークへのアクセス方法が多様化しており、従来の境界防御から脱却するゼロトラストアーキテクチャの採用も加速しているが、新しいソリューションを導入する際には、既存ネットワーク環境の再構成が必要となるなどの課題が発生していると説明。こうした課題に対して、A10 Thunder CFWで提供していた機能の中から、クラウドサービス利用やリモートアクセスに求められる機能を、SaaS型のクラウドサービスとして提供し、日本市場で展開するとしている。

 A10 Cloud Access Controller は、ゼロトラストアーキテクチャを前提にしたクラウドサービス利用のための、ネットワーク最適化・セキュリティ機能を提供するクラウドサービス。アプリケーションの認証・許可やテナント制御、フォワードプロキシ・リバースプロキシ、セキュアWebゲートウェイなどの機能を、顧客の要望に応じたさまざまなサービスメニューで提供する。

 既存のオンプレのネットワーク環境を変更することなく、段階的もしくは一部機能のみの導入も可能。クライアントアプリケーションのインストールも不要で、通信量による費用変動がないライセンス形態なため、簡単かつ低コストで、自社のセキュリティやインフラ基盤に合わせて導入できる。

 サービスでは、クラウドサービス利用により増大するトラフィックを、宛先ドメイン名で柔軟かつ正確に振り分け、業務効率を向上させるトラフィック制御機能を提供。また、リバースプロキシを用いたセキュアなリモートアクセス機能、既存のID基盤と連携したアプリケーションの認証・許可により、ゼロトラストネットワークアクセスを実現する。

 セキュアWebゲートウェイとしてのクラウドサービスや、インターネットへのアクセス制御、SSL/TLS可視化に加えて、各種クラウドサービスに適用可能な柔軟なテナント制御も提供。セキュリティ機能では、URLフィルタリングに加えて、SSL/TLS復号やIPアドレスレピュテーション、アプリケーションの可視化・制御、アンチマルウェア(マルチスキャン)、コンテンツ無害化、データ損失防止など、需要に合わせたセキュリティ機能を提供する。

 提供形態は、通信量に依存しない、クライアント単位でのサブスクリプションサービスライセンスで提供する。

 A10 Cloud Access Controllerは、A10ネットワークスの販売代理店を通じて、申し込みを受け付けており、サービスは10月1日から提供する。