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A10、サービス事業者向けに180Gpsの性能を備えたコンテナ型セキュリティプラットフォームを提供開始

 A10ネットワークス株式会社(以下、A10)は13日、サービス事業者向けの5G対応製品群「A10 Orion 5G Security Suite」の1つとして、最大180Gbpsのスループットに対応したセキュリティプラットフォーム「A10 Thunder CFW」のコンテナ版「A10 Thunder CFW Container」を、2020年3月までに日本市場で提供開始すると発表した。

 また、新しい物理アプライアンスとして、コンパクトなラックサイズで最大385Gbpsのスループット性能を備えた「A10 Thunder CFW 7600シリーズ」の提供を開始した。

 A10 Thunder CFW Containerの強化は、5G対応を進めた最新OSの「ACOS 5.1」によるもので、ACOS 5.1によりA10 Thunder CFWは物理・仮想アプライアンスにおける既存機能および、高い性能や拡張性を備えたコンテナ型ファイアウォールに対応。サービス事業者のクラウドネイティブ環境への移行と5Gネットワーク要件への対応を支援するとしている。

 また、新しいA10 Thunder CFW Containerによるコンテナ型のファイアウォールは、米国で開催された「KubeCon + CloudNativeCon」における、Linux Foundationによるエンドツーエンドのクラウドネイティブ5Gネットワークの概念実証(PoC)のデモの1つで活用されている。A10では、このPoCはコンテナ化されたエンドツーエンドの5Gノンスタンドアローン分散クラウドネットワークであり、世界のモバイルオペレーターネットワークにおける商用展開の基準となるものだとしている。

 A10 Thunder CFWには、物理ネットワーク機能から完全なクラウドネイティブな基盤への移行をサポートし、5Gネットワークのセキュリティ、信頼性、可用性を確保するための機能が含まれる。モバイルネットワークのSGi、ローミング、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)の各インターフェイスに広く導入でき、Ericsson Cloud ManagerやNetcracker Hybrid Operations Management、Red Hat OpenStackなどの主要なNFV-MANOソリューションとの連携が検証済みで、エンドツーエンドのVNFライフサイクル運用機能がETSI NFVプラグテストで評価されているとしている。