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福岡大学、キャンパスネットワークにおけるハイブリッドクラウド環境の負荷分散のため「A10 Thunder CFW」を導入

 A10ネットワークス株式会社は15日、福岡大学がキャンパスネットワークにおけるハイブリッドクラウド環境の負荷分散のため、統合型ADC+ファイアウォール製品「A10 Thunder CFW」を導入したと発表した。

 福岡大学は、総合教育や研究、医療の提供を支えるICT基盤を、時代の変化に合わせて刷新し続けており、次世代のICT基盤であるキャンパスネットワークを新たに構築するにあたって、ハイブリッド環境に複数設置したサーバー群の負荷分散が必要になったという。

 この負荷分散を実現するソリューションには、学内の全てのシステムを、学生や教職員、医療従事者が快適に利用できるよう、最大セッション数やコネクション処理の性能に加えて、冗長性の高さやIPv4/IPv6双方への対応、安定した暗号化・復号の能力が求められた。

 こうした状況を受け、福岡大学は、独自OSによる高い性能や拡張性、過去のICT基盤における導入実績を決め手として、キャンパスネットワークの負荷分散を担うソリューションとして、A10 Thunder CFWを導入したという。

 A10 Thunder CFWは、サービス事業者から企業、自治体が可用性とセキュリティを確保するために必要となる、さまざまなネットワーク・セキュリティ機能を統合したADC+ファイアウォール製品。

 新たに稼働を開始している福岡大学のキャンパスネットワークでは、4台のA10 Thunder CFWが設置され、クラウド上に構築されたサーバー構築基盤と2カ所のオンプレミスサーバー群の負荷分散を担っている。オンプレミスをアクティブ、クラウド環境をスタンバイとして利用することで、障害に備える構成を実現した。

 負荷分散対象は、DNSサーバーをはじめ、安全な無線LANアクセスのための認証系サーバー、学内設置のNTPサーバー、キャッシュサーバー、ウェブコンテンツを制限するためのプロキシサーバーなどの仮想環境で動作するサーバー群で、2万を超えるデバイスからの通信がA10 Thunder CFWに集約されている。

 福岡大学では、今後も環境の変化に柔軟に対応できるようキャンパスネットワークの整備を続ける中で、SSL/TLS可視化機能によるセキュリティの強化など、豊富な機能を備えるA10 Thunder CFWの活用拡大を検討しているという。

導入イメージ図