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NTTデータ ルウィーブとリネア、金融機関の取引モニタリング業務高度化をAIで支援する新サービス

 NTTデータ ルウィーブ株式会社と株式会社リネアは31日、マネーロンダリング(資金洗浄)や特殊詐欺などの疑わしい取引に関するモニタリング業務(以下、取引モニタリング業務)を支援するため、AIを活用したデータ分析コンサルティングサービスを開始したと発表した。

 NTTデータ ルウィーブではこれまでも、マネーロンダリング対策製品「Oculusシリーズ」の提供などにより、金融機関のマネーロンダリング対策を支援してきた実績を持つ。また同社は、金融機関の取引データを対象としたAIロジック開発・データ分析に実績があるリネアと共同で、横浜銀行の協力のもと、同行で稼働している取引モニタリングシステムの実データ分析に関する共同研究を2022年1月~6月に実施し、既存検知シナリオの見直しや新たな検知シナリオ候補の提案、検知率の向上などにAIが有効であることを確認してきたという。

 今回提供するデータ分析コンサルティングサービスは、これらの取り組みによる知見を生かしたもの。Oculusシリーズの取引モニタリングシステム「Oculus-monitor」を利用している金融機関を対象に、取引モニタリングシステムの検知率の向上、対象データと検知シナリオに関する網羅的な分析など、マネーローンダリング対策業務の重要な課題解決を支援する。

 これを利用すると、取引モニタリング業務の高度化と効率化に有効な数値データ、各種追加条件の提案や、現在の運用状況の定量評価などを受け取れるとのこと。

取引モニタリング業務と新サービスの概要