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NRI、マネーロンダリングおよびテロ資金供与対策の強化に向けたシステム導入支援サービスを提供

 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は20日、マネーロンダリング、およびテロ資金供与対策の強化を図りたい金融機関向けに、リスク管理態勢高度化に向けたシステム導入支援サービスを提供すると発表した。なおファーストユーザーとして、株式会社新生銀行への導入が開始されているという。

 今回提供するサービスでは、米Oracle Financial Services Software(OFSS)が開発した、リスク管理を目的とするパッケージソフトウェア「OFSAA(Oracle Financial Services Analytical Applications)」のうち、「FCCM(Financial Crime & Compliance Management)」機能(以下、OFSAA FCCM)を採用した。

 このOFSAA FCCMは、マネーロンダリングおよびテロ資金供与対策策のためのリスクベースアプローチで先行するG-SIBs各行や、Wolfsberg Group参加金融機関などにおいて利用実績があり、NRIでは、欧米金融機関を中心としたグローバルでの実績に着目し、国内金融機関向けにOFSAA FCCMの導入支援サービスを提供することにしたという。

 なおサービスの導入は、海外の金融機関に対しOFSAA FCCMを導入した経験を持つコンサルタントおよびNRIのCAMS(アンチマネーロンダリング国際認定資格)有資格者が、導入を希望する金融機関の業務や日本固有のプロジェクト運営要件を深く理解しながら推進するとのこと。

 またNRIは、海外パッケージを国内金融機関のプロジェクト運営ルールに基づいて導入するための独自のノウハウを持っており、それに基づいて、円滑な導入を実現するとした。さらに、OFSS社より製品・技術情報の提供を受け、システムの日本語化も行うとしている。