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NTTデータ、金融機関向けネットバンキングサービス「AnserParaSOL」でアンチマネーロンダリング・テロ資金供与対策に対応

 株式会社NTTデータと株式会社ACSiONは14日、NTTデータが金融機関に提供する個人向けインターネットバンキングサービス「AnserParaSOL」上で、アンチマネーロンダリング(AML)やテロ資金供与対策(CFT)が可能なAML/CFT対策サービスを、2022年度上期に提供開始すると発表した。

 同サービスは、マネーロンダリング対策を審査する国際組織金融活動作業部会(FATF)が金融機関に求める、正しいリスク評価や共同システム実用化による取引モニタリングに対応するもので、AnserParaSOL利用行は、追加のシステム開発なしですぐに利用できる。

 AnserParaSOLで扱う利用者のIPアドレス、ブラウザー言語などの端末情報、さらに口座情報などの属性情報を、ACSiONの「Detecker」に連携することで、リアルタイムかつリスク度合いを数値化した高精度な検知を可能とする。2021年に実施した実証実験では、同一期間の取引において、検知精度は維持したまま、従来に比べて不正と思われる金融取引の誤検出を半分以下に低減できたという成果が得られているという。

 また、これらのリスク検出のルールは、世界中の不正動向やAnserParaSOL利用行での運用実績を踏まえて常に最新化されるため、高い検知精度を実現する。

 NTTデータとACSiONでは今後、2023年度までに20金融機関への導入を目指すとともに、法人向けインターネットバンキングサービス「AnserBizSOL」への連携拡大を進めていくとしている。

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