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NTTデータとしんきん共同センター、信用金庫の窓口業務をタブレットで効率化する「営業店窓口支援システム」を提供

 株式会社NTTデータと一般社団法人しんきん共同センターは26日、信用金庫の窓口業務を効率化する「営業店窓口支援システム」の提供を11月に開始すると発表した。

「営業店窓口支援システム」サービスイメージ

 営業店窓口支援システムは、しんきん共同センター加盟金庫の営業店において、タブレット端末を活用した窓口手続きを可能にすることで、利用客の記入負担や信用金庫職員の入力負担を軽減するサービス。

 従来、利用客が各種申し込み書類に重複して記入していた項目について、タブレット端末に入力することで、重複記入が不要となる。また、入力漏れや入力内容が整合的でない項目をシステム側で自動チェックすることで、紙媒体で発生していた必要項目の記入漏れや記入ミスを防止する。

 さらに、免許証などの本人確認書類から、OCRにより住所・氏名・生年月日等の情報を自動的に読み取るため、利用客の入力項目数も削減され、全体として各種申し込み手続きに関する負担を軽減する。

 タブレット端末に入力された情報は、営業店端末、しんきん共同システムに自動的に連携され、後続のオペレーションのフローも短縮化されるため、信用金庫職員の業務習熟度に依存せず、オペレーションの実施漏れや入力ミスを防止することが可能となる。また、AML(アンチマネーロンダリング)のチェックも自動実行する。これらの機能により、信用金庫職員のオペレーション負担を削減するとともに、事務リスクも低減する。

 紙の伝票に記入していた情報がタブレット端末への入力により電子データ化されるため、伝票や申込書などの紙媒体の管理事務、営業店での保管スペースの確保など、紙にまつわるさまざまなコストの削減も可能となる。

 NTTデータとしんきん共同センターは、サービスを2020年度中に40金庫以上へ導入予定。今後、数年以内に150金庫以上への導入を目指す。