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データブリックス、アプリケーション開発者向けの「Lakehouse Apps」を発表

 米Databricks(以下、データブリックス)は現地時間6月20日、開発者がデータブリックス用のネイティブで安全なアプリケーションを構築するための「Lakehouse Apps」を発表した。これにより、顧客はデータブリックスの堅牢なセキュリティとガバナンス機能と共にデータを利用しつつ、Lakehouseインスタンス内で実行される幅広いアプリケーションに簡単にアクセスできるようになるとしている。

 データブリックスでは、次世代の革新的なアプリケーションをユーザーの手に届けるために、ソフトウェアベンダーは、顧客データに安全にアクセスし、顧客のセキュリティやガバナンスのソリューションと統合し、顧客データと密接に連携した上で、効率的に運用するという大きなハードルをクリアしなければならないと説明。Lakehouse Appsはネイティブで安全、かつ妥協のないソリューションの提供を通して、開発者が抱えるこうしたジレンマの克服を支援するとしている。

 これらのアプリケーションは、顧客のデータと簡単かつ安全に統合し、データブリックスのサービスの活用を拡張し、シングルサインオンでユーザーが対話できるようにする。すべての作業は、データが顧客のインスタンスから離れることなく行える。Lakehouse Appsは、データブリックスと同じセキュリティ、プライバシー、コンプライアンス管理を継承しており、開発者は好みのテクノロジーや言語を使ってアプリを作ることができる。

 また、データブリックスでは、データ、AI、アプリケーションのためのマーケットプレイス「Databricks Marketplace」に、新たなデータ共有プロバイダーとAIモデルの共有機能を導入した。Databricks MarketplaceでAIモデル共有を提供し、データ消費者とプロバイダーがAIモデルを発見して収益化し、すべてのデータソリューションにAIを統合することを可能にする。

 AIモデルの共有により、データブリックスの顧客はベストインクラスのモデルにアクセスでき、迅速かつ安全にデータ上に適用できると説明。データブリックスは、命令追従やテキスト要約などの一般的なユースケースにおけるオープンソースモデルをキュレーションして公開し、データブリックス上でこれらのモデルのチューニングやデプロイメントを最適化する予定としている。

 Databricks Marketplaceは、パブリックプレビューを経て6月28日に一般提供を開始、Lakehouse AppsとDatabricks MarketplaceのAIモデル共有は、2024年にプレビューで提供される予定。

 データブリックスはまた、データ共有を加速させる新たなパートナーとして、Cloudflare、Dell、Oracle、Twilioとの新たな「Delta Sharing」パートナーシップを発表した。これにより、データ共有のエコシステムが拡大され、レイクハウスのライブデータをあらゆるコンピューティングプラットフォームに安全に共有する、オープンなソリューションを提供するとしている。