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マクニカ、秘密計算技術によるデータのプライバシー保護ソリューション「TripleBlind」を提供

 株式会社マクニカは13日、データを暗号化したまま計算できる秘密計算技術を手がける米TripleBlindと販売パートナーシップを締結したと発表した。これにより、実現が難しかった企業間のデータ利活用の推進と、プライバシー保護やコンプライアンス準拠の両立を支援する。

 TripleBlindは、企業のデータプライバシーとセキュリティ保護のために、複数の特許を取得した独自の秘密計算技術を開発・提供している。この技術は、データそのものを暗号化して通信する技術・暗号化方式とは異なり、データの所有者はファイアウォールから「生データ」を出さず、データの利用者はファイアウォールの外側に「アルゴリズム」を見せずにセキュアなデータ共有を行う「仮想データ交換」により、高いパフォーマンス、セキュリティ、ユーザビリティを提供できる。

 これにより、日本の個人情報保護法や欧州連合の一般データ保護規則(GDPR)といった最新の規制基準を順守した上で、個人情報や医療情報などの規制対象データや、健康記録や銀行取引などの機密データをセキュアに共有、利用、商用化できるようになる。

 マクニカでは、データ利活用を推進するためのソリューションとして、データ分析プラットフォームのSplunkや、レイクハウスプラットフォームのデータブリックス、次世代匿名加工技術のbrighter AIなどのラインアップをそろえ、顧客の要望や課題に沿った環境を実現しており、今回のTripleBlindのソリューション提供により、セキュリティ/プライバシー保護を強化し、企業のデータ利活用をより一層支援していくとしている。

TripleBlind 「仮想データ交換」の仕組み