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マクニカ、データの集約をせずに機械学習を行える連合学習プラットフォーム「STADLE」の取り扱いを開始

 株式会社マクニカは19日、米TieSetと販売パートナーシップを締結し、データの集約をせずに機械学習を行う分散型のAI技術である連合学習を活用した、連合学習プラットフォーム「STADLE」の取り扱いを開始すると発表した。

 STADLEは、エッジAI側の生データを共有することなく、エッジAIのモデルの学習が可能な、分散AI技術を実現させる連合学習のプラットフォーム。エッジAI側のローカルAIモデルのパラメータのみを集め、クラウドAI側でそれらを統合したグローバルモデルを生成し、それらをエッジAI側に返すことで、エッジAIの学習を推進できる。

 生データを共有しないため、従来のコンピューティングリソースやネットワークリソースの圧迫や処理遅延の問題を解消できる。また、データ共有による個人情報漏えいのリスクを軽減し、高度なプライバシー保護を提供する。

連合学習プラットフォーム「STADLE」全体像

 STADLEは個人情報が保護されることや、分散環境下で使用できること、リアルタイム処理が可能であることから、医療分野や金融分野、スマートフォン分野、製造分野、ADAS(先進運転支援システム)などの自動車分野での活用が期待されているとしている。

 マクニカでは、データ利活用を推進するためのソリューションとして、Splunk(データ分析プラットフォーム)、データブリックス(データレイクハウスプラットフォーム)、TripleBlind(秘密計算を活用したプライバシー保護)、brighter AI(次世代匿名加工技術)といったラインアップを揃えており、今回のSTADLE連合学習ソリューションを提供することにより、エッジAIの学習効率化やプライバシー保護を強化し、企業のデータ利活用をより一層支援していくとしている。