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東芝デジタルソリューションズ、可用性を強化したスケールアウト型DB「GridDB 5.1 EE」

データセンターに障害が起きてもDBの継続利用が可能に

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は19日、ビッグデータ・IoT向けデータベース「GridDB」の新版として、パブリッククラウドのデータセンターに障害や災害が起きてもデータベースの継続使用を可能にする「GridDB 5.1 Enterprise Edition(EE)」を提供開始すると発表した。

 GridDBは、産業や社会を支える多種多様なシステムを構築・運用してきた知見・実績を基に、東芝デジタルソリューションズが開発したスケールアウト型データベース。時系列データ指向、ペタバイト(PB)級の高い処理能力、高い信頼性と柔軟な拡張性といった特徴を持ち、IoTやビッグデータでの利用に適しているという。

 今回の新版では、パブリッククラウド利用時の可用性を強化するため、地域内にある複数のデータセンターや、異なる地域(リージョン)にあるデータセンターにデータを分散させることにより、データベースサービスを継続して使用可能にする機能を強化した。

 具体的には、サーバー障害に備えて複数のサーバーにデータのコピーを持たせるデータコピー機能を強化し、コピーしたデータを異なるデータセンター(アベイラビリティゾーン)のサーバーへ配置できるようにした。これによって、あるデータセンターに障害が起きたり災害が発生したりした際にも、データの処理を継続して行えるという。

 また大規模な障害や災害により、ある地域(リージョン)のデータセンター全体が利用できなくなった場合には、ほかの地域でデータベースを使用可能にすることが望まれる。新版ではこうした点を考慮し、データベースの変更履歴を、GridDBが稼働している地域とは異なる地域のデータセンターに対して定期的に送付できるようにした。これにより、万一、データベースが稼働している地域のデータセンター全体がダウンしても、異なる地域でデータベースを復旧できるとのことだ。