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東芝デジタルソリューションズ、大規模データに対する処理性能を向上させた分散データベース「GridDB v4.3」

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は3日、高頻度で大量に発生するIoTデータやビッグデータの管理に適した分散データベース「GridDB」において、新版「同 v4.3」を提供開始すると発表した。PBクラスのデータ管理を、少ないサーバー台数でも実現できるようになったという。

 GridDBは、社会インフラシステムやIoTで取り扱われるビッグデータを高速処理するために東芝が開発した、スケールアウト型のデータベース。IoTに適したデータ格納モデルを採用しており、高い性能と拡張性、信頼性、可用性を備えているとのこと。

 今回の新版では、GridDB内部のデータ管理構造を最適化することにより、リソース使用量の大幅削減を図り、1サーバーあたりのデータベース最大サイズを増加させた。また、データベースのバッファ制御機能とクラスタ内のデータ配置機能の強化、複合索引などの機能を強化し、大規模データに対する処理性能を向上させている。

 現在のIoTシステムでは、デバイスの増加や長期の稼働を経て蓄積するデータサイズが増えてきており、PBクラスのデータ管理が必要になってきているが、数十台のサーバーからなる大規模なクラスタシステムは高コストになるため、少ないサーバーでの小規模なクラスタが望まれるケースもあるという。そのためには、クラスタを構成する1サーバーあたりに蓄積できるデータベースの最大サイズを大きくする必要があるとのこと。

 今回の強化は、こうした要件に対応するもので、スケールアウトだけではなくスケールアップを組み合わせて、少ないサーバー台数でもPBクラスのデータをミリ秒オーダーで処理できるようになった。