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NTT-ATがRPAツール「WinActor」の管理サービスを強化、現場担当者向けの新UIなどを搭載

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(NTT-AT)は20日、RPAツール「WinActor」のクラウド型管理サービス「WinActor Manager on Cloud」において、現場担当者向けの新UIなどを備えた新版「同 Ver.3.6」を提供開始すると発表した。

 WinActor Manager on Cloudは、複数のWinActorの動作やシナリオを効率的に管理できるようにするクラウドサービス。待機状態のWinActorにタスクを割り当てて負荷分散を行い、効率的にロボットを制御できるほか、エラーなどの発生で停止しているWinActorの状態を確認したり、WinActorでのシナリオをスケジュールに従って予約実行したりする機能も備えている。

 今回の新版では、ユーザーが利用することに特化した簡易型UI「シンプルモード」を追加し、WinActorやシナリオの管理を行う管理者向けの既存UIとの使い分けを実現した。シンプルモードでは、WinActor Manager on Cloudにログインして、タイル上に並べられたシナリオから実行したいシナリオを選択し、ロボットの空き時間を確認して予約する、といった3ステップで簡単にシナリオを実行できるという。

 このシンプルモードが実装されたことにより、現場担当者ひとりひとりが、WinActor Manager on Cloud経由で、ロボットの空き時間に共有の端末・シナリオ予約を行えるようになるため、空き時間の無駄を減らし、ロボットの稼働率が向上するとのこと。なお、各ユーザーの実行状況はログとして記録されるので、安全な運用が可能としている。

 また以前から提供している、複数のシナリオを連携して実行する「アンサンブル機能」では、設定が難しいという課題があった。これを解決するために、ドラッグ&ドロップ操作で連結シナリオを実行順に並び替えるなど、ユーザーが操作しやすいUIを採用した「アンサンブルエディタ」も搭載している。

 同エディタでは、シナリオの実行結果を次のシナリオに入力するなど、複数のシナリオを連結して実行できるほか、シナリオの実行結果により次に実行するシナリオを決定するといった「条件分岐」や、後段の処理を継続するかをユーザーが判断する「承認」、データを登録したタイミングで動作を開始する「データ駆動」などを設定可能とのことだ。