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個室型ワークブースを利用して遠隔で専門家に相談――、オンライン相談サービスの実証実験を開始

富士フイルムビジネスイノベーションの「CocoDesk」とタイムリープの「RURA」を利用

 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社とタイムリープ株式会社は20日、街中に設置されている個室型ワークブース「CocoDesk」を用いて、さまざまな生活関連サービスのオンライン相談を行う実証実験を、4月22日より開始すると発表した。

 昨今、コロナ禍でテレワークが増加したことを受け、ビジネスシーンでは、オフィス内や移動先、自宅等あらゆる場所で、非対面のオンライン会議が一般化しているが、同様に、店舗での面談を伴う生活関連サービスでも、面談のオンライン化が拡大しているという。

 ただし、自宅やカフェなど、周囲に人がいる環境ではプライバシーに関する内容が話しにくかったり、通信環境やPCといった必要な設備が自宅では整っておらず、手軽にはできないなど、オンライン面談ならではの課題も生まれているとのこと。

 そこで今回は、富士フイルムビジネスイノベーションが東京地下鉄と共創し提供している個室型ワークブースのCocoDeskと、タイムリープの遠隔接客システム「RURA」を組み合わせ、サービス事業者が従来店舗窓口で行ってきた相談等を、プライバシーが保たれた空間で行える“新しい店舗の形”として提供するとした。

 対象ブースは、東京メトロ溜池山王駅(出口5方面)、秋葉原UDX、京急川崎駅(改札内)、田町センタービル、ジョイナステラス二俣川の合計5カ所に、各1台(合計5台)が設置される。期間は4月22日から3カ月程度を予定しており、期間中、対象ブースはオンライン相談サービスの専用となる。

 具体的なサービスは当初、無料の「保険相談」「法律相談受付」「不動産賃貸相談」「メンタルヘルスサポート」と、有料の「占い」を提供(今後の拡充を予定)。サービス対象のCocoDeskに立ち寄った利用者は、利用サービスを選択して入室し、オンラインで接客を受けられる。また、オンライン相談サービスの公式サイトから予約して利用することも可能だ。

CocoDeskに立ち寄った利用者は、利用サービスを選択して入室し、オンラインで接客を受けることができる
各ブースから希望のサービスを選択すると、該当事業者の担当者につながる仕組み