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HENNGE、オンプレミスシステムへのセキュアなリモートアクセスを実現する「HENNGE Connect」を提供

 HENNGE株式会社は15日、オンプレミス環境にあるWebシステムへのセキュアなリモートアクセスを実現する機能「HENNGE Connect」を発表した。同社が提供するIDaaS/SaaS認証基盤「HENNGE IdP Pro」「HENNGE One Pro」の一機能として、4月4日より提供を開始する。

 HENNGE Connectは、社内ポータルやグループウェア、Web化された業務システムなど、オンプレミス環境にあるWebシステムへのセキュアなリモートアクセスを実現するもの。IDaaSであるHENNGE ONEの一機能として提供され、リモートから接続してくるクライアントPCと社内システムとの仲介役となる、ゲートウェイの役割を提供する。

 具体的には、オンプレミスのWebシステムごとにパブリックなURLを発行し、リモートからWebブラウザを用いてアクセスする仕組み。またアクセス時には、HENNGE ONEのアクセスコントロール機能「HENNGE Access Control」での認証を行うことで、セキュリティを確保している。加えて、クラウドサービスへのアクセス時と同様に、多要素認証などのアクセス制御も行えるため、クラウドサービスとオンプレミスへのアクセスにおいて、統一したアクセスポリシーでの運用が可能とのこと。

 導入にあたっては、オンプレミスシステムに大きな変更を加える必要がなく、クライアントPC側にもソフトウェアの導入などは不要。また利用者はオンプレミス、クラウドサービスの区別なく、一元化されたポータル画面からアクセスできるので、サービスごとに接続方法を変えるといった面倒な手順もないとした。

 なお、HENNGEのCloud Sales Division, Deputy Division Managerである斉藤秀樹氏は、「コロナ禍でテレワークが浸透した結果、社内システムへアクセスするためのVPNへの需要がここ数年急速に高まっているが、VPNに通信が集中することによる通信負荷の増大、VPNの設定・管理に関する負荷の増大といったVPN運用の課題に加えて、VPNの脆弱性を突く攻撃の増加など、サイバー攻撃の脅威も高まっている」という点を指摘。こうした課題に応えるために、HENNGE Connectを用意したと説明した。

 なおHENNGE Connectを利用するためには、HENNGE ONEのIDaaS関連機能を利用可能なHENNGE One IdP Editionの上位プラン「HENNGE IdP Pro」、ないしはスイートパッケージHENNGE One Suiteの上位プラン「HENNGE One Pro」のいずれかを契約する必要がある。1ユーザーあたりの価格は、HENNGE IdP Proが月額500円、HENNGE One Proが月額1000円。いずれの場合も、5つまでのオンプレミスシステムへの接続に対応している。