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SaaS認証基盤「HENNGE One」、“脱パスワード”に向けた強化を実施 第1弾として新機能「HENNGE Lock」を提供

 HENNGE株式会社は13日、SaaS認証基盤(IDaaS)「HENNGE One」を用いて、“脱パスワードによるセキュアな環境づくり”を支援していくと表明。HENNGE Oneをアップデートするとともに、ワンタイムパスワードによる多要素認証が可能な新アプリ「HENNGE Lock」を提供を開始する。

 昨今では、煩雑なIDとパスワード管理の仕組みを解消する方法として、IDとパスワードをまとめて管理するシングルサインオン(SSO)が注目されているが、HENNGEでは、「サービスごとにパスワードを覚えることが困難」「安易なパスワードの使い回しに起因する情報漏えい」「パスワード紛失によるパスワードのリセット作業の負荷」など、パスワードは自体が課題を持っているという点を指摘。これらの課題は、定期的なパスワードの変更や複雑なパスワードの設定では解決されないとして、“脱パスワードの世界”を提供する。

 そのために、所持情報・生体情報といった別の認証手段の利用や、ひとつの認証手段だけではなく複数の認証を組み合わせて利用する多要素認証(MFA)が有用という点を強調。多要素認証を提供するとともに、コンシューマ市場で利用が広がるWindows Hello、Touch ID、Face IDなど、クライアントベースの生体認証と連携することにより、脱パスワードの世界を作り出すとした。

 今回は、脱パスワードによるセキュアな環境づくりを実現するサービスの第1弾として、HENNGE Oneの新機能、HENNGE Lockをリリースする。

 HENNGE Lockは、多要素認証、または一般に2段階認証プロセスと呼ばれる認証のための仮想デバイスアプリで、iOS/Androidに対応しており、RFC 6238に準拠した、時間ベースのワンタイムパスワード(OTP)を生成できる。

 企業はこのHENNGE LockとHENNGE Oneを活用することで、ユーザーの持つスマートフォンやスマートウォッチを追加認証要素として利用し、Microsoft 365、Google Workspace、Box、LINE WORKS、Slackなど、150を超えるSaaSへ、パスワードを使わない一元的なログイン環境を入手できるとアピールしている。