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ヤマハ、2.5G対応スマートL2スイッチの18ポート/24ポートモデルを12月下旬に発売

それぞれのPoE給電対応モデルも提供

 ヤマハ株式会社は21日、スマートレイヤ2(L2)スイッチのラインアップ「SWX2220シリーズ」に、2.5Gigabit Ethernet(2.5GbE)/10Gigabit Ethernet(10GbE)に対応した新モデル「SWX2220-18NT」「SWX2220-26NT」と、そのPoE給電対応モデル「SWX2220P-18NT」「SWX2220P-26NT」を追加すると発表した。いずれも12月下旬の発売を予定している。

 ヤマハでは、スマートレイヤ2スイッチのSWX2220シリーズにおいて、10ポートモデルの「SWX2220-10NT」と、そのPoE給電対応版「SWX2221P-10NT」を提供しているが、今回発表されたモデルは、SWX2220シリーズの多ポートモデル。すべてのインターフェイスが2.5Gbps以上の高速通信に対応しており、中規模オフィスにおけるWi-Fi 6/6E対応無線LANアクセスポイントや、高速な有線LANポートを持つ端末の収容に適しているという。

 具体的には、SWX2220-18NT/SWX2220P-18NTは2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TXポート×12、10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TXポート×4、SFP+スロット×2の合計18ポートを搭載。SWX2220P-26NT/SWX2220P-26NTは、2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TXポート×20、10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TXポート×4、SFP+スロット×2の合計26ポートを搭載する。

SWX2220-18NT/SWX2220P-18NTのインターフェイス構成
SWX2220P-26NT/SWX2220P-26NTのインターフェイス構成

 一方でソフトウェア機能は、これまでのスマートレイヤ2スイッチの機能を受け継ぎつつ、さらなる強化が図られており、Zoom MeetingsやMicrosoft TeamsといったWeb会議アプリ向けのQoSをGUI上で簡単に設定できるようにしたほか、リンクアグリゲーションの方式として新たにLACPに対応し、耐障害性の高いネットワークを実現できるとした。

現行スマートスイッチとの機能差分
Web会議アプリケーション向けQoS最適設定

 さらにセキュリティ機能では、DHCPスヌーピングやACLのフィルタ条件の拡張(宛先指定、L4ポート指定)に対応し、よりセキュアなネットワーク構築が可能。DHCPスヌーピングではOption82にも対応したため、DHCPによる柔軟なアドレス割り当てが必要な、インターネットマンション等での利用にも適しているという。

 このほか、ヤマハのネットワーク製品として初めて「消費電力の見える化」をサポートした。これは、機器全体の消費電力を独自の計算方法で算出し、統計情報として記録/表示する機能で、「パフォーマンス観測機能」の一部として提供されるため、記録した消費電力の推移をWeb GUI上で簡単にグラフ表示できる。なお同機能は、発売中のヤマハスイッチ製品のラインアップでも順次対応する予定だ。

消費電力の見える化

 なお、PoE給電対応モデルであるSWX2220P-18NTとSWX2220P-26NTでは、10GBASE-T対応ポートを含めたすべてのRJ-45ポートから、ポートあたり最大30Wの給電が可能。スイッチ全体では、それぞれ最大247W、最大370Wの給電を行え、全ポート同時に15.4Wの給電が可能となっている。

 PoE関連の機能強化としては、スイッチが再起動している最中もPoE給電を継続できる「Continuous PoE」に対応しているので、スイッチに接続したIPカメラの監視映像を瞬断なく記録するなど、PoE受電機器の不用意な停止を防げるとのこと。

現行PoEモデルの総給電量の違い
Continuous PoEに対応

 価格(税込)は、18ポートモデルのSWX2220-18NTが24万2000円、SWX2220P-18NTが29万7000円。26ポートモデルのSWX2220-26NTが29万1500円、SWX2220P-26NTが35万7500円となる。